地デジ化の波に押されて、我が家のテレビデオ(ビデオと一体化されたテレビ)も、ようやくお役御免となった。今までの18年間、本当にありがとう!

ところで、今回紹介するのは「ティッシュケース」と「ゴミ箱」の一体化。
株式会社OKOKから発売されている『TIPO(ティポ)』は、“ゴミ箱と一体になったティッシュケース”である。

使い方は、まずティッシュ箱の型があって、そこにボックスティッシュをはめ込む。内部にはストッパーがあるので、ズレ落ちる心配も無い。そして、その背面にはゴミ箱が付いており、このゴミ箱はフタが開閉式となっている。

こういうの、ありそうでなかったな……。そこで、同社の岡田代表に伺ってみた。
このティッシュケースを開発したきっかけは?
「ある日、私の子供がおもちゃを片付けていなかったんです。そこで『片付けなさい!』と叱ったものの、自分の机の上を見るとティッシュが散乱していました。私は、花粉症なんです……」

今、ゴミの分別は義務化されている。それまで、岡田さんのお宅にも部屋内のゴミ箱はあったのだが、それだと可燃ごみも不燃ごみも一緒に捨ててしまう。結果、「実用的じゃないな」と、岡田家はゴミ箱を撤去してしまった。
そうなると、机上がティッシュでいっぱいに……。

「思えば、私も子供の頃から片付けは苦手でした」(岡田代表)
“蛙の子は蛙”を地で行く父子ではないか。

そこで、岡田さんは思いついた。
「ティッシュって鼻をかんだり、手を拭いたり、使うのは一瞬なんですよね。なら、ティッシュボックスにゴミ箱が付いてたら実用的だなと、きっかけは単純でした(笑)」(岡田代表)
でも、確かに実用的。それに、このゴミ箱に捨てるのはティッシュばかりに決まってる。全部、可燃ごみだから自ずと分別もしている。


そして、この『TIPO』発売において想定している効果は、以下の2点。
「発売前に色んな人に話を聞くと、『夫がゴミを片付けてくれない』と不満を持つ奥様が多かったんです。また、ご主人の方も『片付けるのが面倒臭いな』という思いを抱えているようで……。その2つのストレスを、これで解消していただければと思っております」(岡田代表)
ティッシュと同じ場所にゴミ箱があれば、どうしたってティッシュは捨てるだろう。その一連の流れによる、ゴミ捨ての習慣づけを期待しているのだ。

また、今までの主な購入層についても伺った。

「発売前は、働いている主婦や忙しい奥さんをターゲットとして考えておりました。しかし、どうも男性による購入が多いようです」(岡田代表)
「ティッシュを捨てるのが鬱陶しいんだけど、それで奥さんに怒られてたんだよなぁ」といった、横着亭主からの人気をゴッソリと獲得しているようだ。

そんな『TIPO』は、昨年の12月より、Amazon「All About スタイルストア」「発明大学」で販売されている。価格は2,980円(税込み)。

あと、このティッシュケースはプレゼント用にも重宝されている模様。
「私も入院している叔母にプレゼントしたんですが、“ティッシュを取る”と“ティッシュを捨てる”の動作が『TIPO』だと一直線上でできるんですね。
体が不自由な方にとって、それは嬉しかったみたいです」(岡田代表)
ティッシュケースとゴミ箱が離れていないのが、その理由。『TIPO』とは、「ティッシュ(TI)がポイ(PO)できます」が由来となってネーミングされた商品名である。
(寺西ジャジューカ)