今だったら、バナナマン日村のジュリーのものまね。
しかし、特に好きなのは、ナンセンス極まりない“動物ものまね”。アンガールズ田中のカニのものまねには目がないし、松村邦洋が18年前に頻繁に披露していたカエルのまねも琴線に触れた。
特に、松村のカエルは衝撃的だった。プロの芸人がテレビで「ゲロッ、ゲロッ」と言っているのだ。涙が出るほど笑った。
あまりに好き過ぎて密かに自分の部屋でもやってみたのだが、“動物ものまね”は難しいのだ。犬も猫もカラスもカエルも、私がやると全部イマイチ。いつか、自分の口から動物そっくりの鳴き声を出してみたいのだが。
そして、これがあれば自分の夢に半歩近付く。株式会社キューブが8月末より発売する『チワワ笛』(税込1,260円)を吹くと、その音色は「ワン!」。チワワの鳴き声がするのだ。
同社は2009年に明和電機とのコラボで『オタマトーン』という商品を開発している。これは音符の形をした新しい楽器だった。
そしてそれ以前の2004年に、明和電機のみで『手作りチワワ笛』なる商品も開発済み。そんな両者の要素を融合させたのが、今回の『チワワ笛』である。
いくつかの段階を経て、遂に私の前に現れてくれた『チワワ笛』。早速、取り寄せて吹いてみました。果たしてチワワの鳴き声を、私は再現することができるのか?
まず手にとってみると、可愛らしいチワワの頭の上から吹き口が伸びている。当然、吹くでしょ! 口にくわえて、息を吹いてみた。すると「ウ~」とうなるような鳴き声(音色)を発している。
ここからが、お楽しみだ。さっきまでは普通に吹いていた私だが、今度は強く吹く。同時に、チワワの両頬を横から押して口を開く。
イメージとしては、普通のワンちゃんよりも高い声だと想像してほしい。チワワだけに。“キャンキャン鳴く”系の犬と同じくらいのトーンの高さ。
ちなみに『チワワ笛』は、全部で5種類。チワワにはホワイト・ピンク・ブルーの3色があり、これらは前述のような高い声を発する。
他には、タイガーとパンダの2種類がある。『チワワ笛』なのに、タイガーとパンダ。こちらは、低い声で「ワンッ!」と鳴くらしい。タイガーとパンダのくせに鳴き声がアレだが、その辺りをツッコむのは野暮だ。
それにしても、嬉しいし楽しい。あんまりテンションが上がり過ぎて、何度も「ウ~、ワンッ」と鳴かせてたのだが、安アパート建物の中で、深夜の2時にもなろうとしているから、この辺で止めておこう。
(寺西ジャジューカ)