ただ、周囲に聞くと自分の声に自信を持っている人は少数派らしく。みんな、“いい声”を望んではいるだろうけども。
そして、ここに面白いデータを発見! 『健康のど飴シリーズ』を販売するカンロが、同シリーズ30周年を記念して「声に関する調査」(20~50代の男女各100人、計800人を対象)を実施したのだ。この調査によって浮かび上がった事実がなかなかに興味深いので、皆さんにご紹介したいと思います。
まずはじめに、「声がいいと得することがあると思いますか」という質問。これについては、全体の87.9%の人が「そう思う」(「とてもそう思う」が32.4%、「ややそう思う」が55.5%)と回答している。男女別でみると、特に女性は91.8%の人が得と考えているようだ(「とてもそう思う」が33.0%、「ややそう思う」が58.8%)。女性とのコミュニケーションでは、やはり声が大きく作用するのだな……。
続いて、「声がいい人は仕事ができそうな印象がありますか?」という具体的な問いかけも行われた。
では、もっと踏み込んで「仕事に役立つ声はどのような声だと思いますか」という質問も。こちらは“男性の声”と“女性の声”でそれぞれに集計しているものの、男女ともに1位となったのは「通る声」(“男性の声”76.9%、“女性の声”65.3%)。また、2位も男女ともに「落ち着いた声」(“男性の声”72.5%、“女性の声”63.0%)がランクイン。
だが3位になって、ようやく男女が分かれた。男性の仕事に役立つ声、第3位は「大きい声」(42.0%)。一方、女性の仕事に役立つ声の3位は「透き通った声」(58.4%)が挙がっている。あ~、なるほど。わかります。
ただ、私が本当に気になるのはコッチの質問です。「異性のいい声にキュンとしますか」というクエスチョン。
特に女性に限ると、いい声にキュンとする人は8割を超える結果(「よくある」が24.3%、「たまにある」が56.3%)となっており、異性を振り向かせるためにも“いい声”は役に立つと再認識。
では、もっともっと踏み込んでいきたい。「どんな時に異性の声を意識しますか」(複数回答可)という質問の結果が、堪らなく気になるのです。
まず、女性部門の発表。第1位は「電話のとき」(48.5%)で、第2位は「向かい合って話をしているとき」(45.5%)という結果に。一方、男性部門は1位が「向かい合って話をしているとき」(45.3%)で、2位に「笑い声」(33.8%)がランクイン。
相手の気持ちを掴むためには、「会って話しているとき」の声がもちろん大事。それだけでなく、男性は「電話のとき」に、女性は「笑い声」にも気を配るといいのだろう。
そして、続いて重大な事実を露わにする設問が。「初対面の異性にキュンとするポイントはどこですか」(複数回答可)という、遠慮なしの質問が行われたのだ。結果、男女ともに「顔」(男性:80.5%、女性73.8%)が圧倒的1位を獲得。
注目は、その次の第2位である。男性に関しては、「スタイル」(54.0%)が2位だった。一方、女性の2位には何と「声」(43.3%)がランクイン! やっぱり、“いい声”は得をする……。
そして、次の質問も非常に気になる。「自分の声はいい声だと思いますか」という、最も核心に迫る設問である。
……やはり、みんなそうでもないらしい。自分の声に自信がある人は、全体のわずか26.6%(「とてもそう思う」が4.1%、「ややそう思う」が22.5%)に収まっているのだ。
男女で比較すると、若干女性の方が自信のない傾向が見え、声の重要性がわかっているものの、女性の方が声に自信を持っていないという事実も判明している。
私自身を振り返ると、“声”が魅力的だったからこそ女性に好意を抱いたパターンが確かにあった。声は言うまでもなく重要な項目だと、今噛み締めてます。
だからこそ、うらやましい。私は、彼らに嫉妬している。
(寺西ジャジューカ)