ペット用品を見ていると、ベビー用品と似ていると感じることが少なくない。かわいらしいペット服は大きさ的にもベビー服と見間違えそうになるし、オーガニックなどグルメなペットフードの充実ぶりはベビーフード以上ともいえるほど。


しつけが必要なところ、たまらなくかわいいところなども共通しており、ペットはまさに家族の一員。最近はデザインにこだわったペット用品も増えているが、「OPPO(オッポ)」もそのひとつ。同じ動物として人間とペットが自然に共存していく暮らしをデザインするペット用品ブランドで、この8月から商品の正式販売をスタートした。

現在のところ、全3アイテムを展開。犬用の口輪「quack(クァック)」(Sサイズ1,680円、Mサイズ1,890円、Lサイズ2,100円)はくちばしをモチーフにした愛嬌のある形で、やわらかなシリコン素材が犬にもやさしい。猫向けには、単体では猫のベッドとして使え、2個を上下に組み合わせればドーム型の隠れ家になる「CatShell(キャットシェル)」(1個入り2,100円、2個入り3,990円)、ペットの抜け毛を集めて取ることができる掃除具「ketori(ケトリ)」(1,260円)を用意(※価格はいずれも税込)。どれもペット用品には見えないオシャレなデザインが特長だ。

OPPOを手がけるのは以前コネタで紹介した生活用品「tidy」もプロデュースしている株式会社テラモト。ブランド名は動物の「尾っぽ」に由来。動物にとっては、尾っぽはさまざまな気持ちを伝えるコミュニケーションツール。また、人間のからだにも尾っぽの名残があり、動物と人間との共通性を象徴するものだと考えたそう。

「家族同様にペットと過ごす人が増え、ペットと一緒に過ごせるカフェやマンションなども人気を集めています。
それに伴い、ペット用品に対する飼い主のニーズも、高度化・多様化しています」
というのは同社の担当者。ペットの生態に即したもの、飼い主の手間を軽減できるもの、インテリアとバランスの取れるデザインなど、ペット用品に求められる要素は多いという。
「OPPOでは発展途上にあるペット社会での問題点やニーズを的確に捉え、さらに空間との関係性を重視しました」
インテリアにしっくりはまる美しいデザイン、あえて見せたくなるデザインは同社の得意とするところでもある。

昨年の展示会での発表以降、ユーザーやバイヤーからの問い合わせも殺到し、発売が待ち望まれていたOPPO。商品は8月1日から全国の専門ペットショップ、専門量販店、ネット通販などで販売。販売場所も順次拡大中だ。

ペットも飼い主も使うと楽しくなれそうなOPPO。新アイテムも開発中というから、今後の展開にも期待したい。
(古屋江美子)
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