いずれも才ある人物からの支持を獲得し、その理解を発射台としてメジャー化した歴史たちだ。
では、このニュースが同ブランドのブレイク・スルーなのだろうか? 以前、コネタで紹介したふんどしブランド「SHAREFUN(しゃれふん)」は、いとうせいこうさんとのコラボレーションを実現! 9月20日より、せいこうさんモデルの“コラボしゃれふん”を展開している。
ここでせいこうさんとふんどしとの深い関係について、「日本ふんどし協会」会長の中川氏にご説明いただきました。
「せいこうさんは、数年前からテレビやラジオでふんどしの良さを発信していました。『大の男がパンツのゴムの跡をつけてるのはみっともない』とも仰っています」
そんな功績が認められ、昨年は同協会が認定する“ベストフンドシスト”にせいこうさんが選ばれている。
そこから、どんな経緯でコラボは実現したのだろう? その辺りを伺ってみたのだが、やはりこれは「導かれている」としか言い様がない。
「受賞記念ふんどしと賞状の贈呈、および動画インタビューをお願いしに初めてせいこうさんとお会いした際、“ふんどし話”で意気投合しました。その時、我々からコラボレーションできないか打診したところ、せいこうさんからも『以前から温めていたデザインがある。作りたかったんだ』と、ご回答をいただきました。お互いの希望が一致したのです」(中川氏)
まさに、渡りに船。
ところで、気になる。せいこうさんは、一体全体どんなデザインを温めていたのだろう?
「一番こだわりを持たれていたのは、“季節感”でした」(中川氏)
結果、出来上がったのは9月より発売中の「秋津」(税込2,940円)、そして11月1日より発売される「鹿と紅葉」(税込2,940円)の2パターンである。
そのクオリティのほどは、画像をご覧いただいた方が良いでしょう。柄といい、色味といい、心地良い“季節感”が充満してる!
ではまず、第1弾「秋津」について解説していただきました。
「古代、日本は『秋津島』とも呼ばれており、『秋津』とはトンボのことを指しています。軽やかな夏気分を感じられるようなカラーに仕上げましたので、四季折々、風に乗って移動するような軽やかな夏気分の時、このふんどしを着こなしていただきたいです」(中川氏)
続いては、「鹿と紅葉」について。
「『考えや人生を深めたい時に着用してもらいたい』という想いを込めました。実りの季節である秋に着用していただくふんどしです。製作時は、生地色の鮮やかさや深み、プリントの淡さや細かさ、グラデーションまで細かい注文を頂きました。縫い糸のステッチを入れるか入れないかに関しても、せいこうさんの強いこだわりが発揮されております」(中川氏)
どちらも、まずはせいこうさんからデザイン案をデータで受け取り、それを元にサンプル作りがスタートしている。なるほど、デザインを温めていただけのことはあるな……。
ちなみにこの“せいこうモデル”は、ご本人も着用しているのだろうか?
「もちろんです。最初に作った第1号をプレゼントとして差し上げました」(中川氏)
大人の男がデザインしたふんどしだからか、同モデルは特に40~60代からの注文が多いという(通常モデルは30代がメイン)。
反響としては「せいこうさんがオススメするなら間違いない」と、今までふんどしに興味が無かった層による購入が多い模様。
「せいこうさんの影響力は、凄いです!」(中川氏)
どうですか。やっぱり、そんな気がしませんか……? 今回の試みが、「SHAREFUN」にとってのブレイク・スルーな気がしませんか!?
(寺西ジャジューカ)