「人生ゲーム」、皆さんも一度はやったことがあると思います。人生の山あり谷ありが盤面で疑似体験できる、ボードゲームの代名詞的存在です。

では、ここで「ボード」の枠を飛び越してみましょうか。街を「人生ゲーム」の舞台にしてみてはどうなるか? 

……なんて企画が、実際に行われるそうです。出雲市は、株式会社タカラトミー、株式会社ツヴァイと協力し、“リアル版人生ゲーム”を行うというのです!

これは来年1月24~25日、出雲大社神門通りを舞台に行われるイベント。出雲大社勢溜を受付場所とし、両日先着500チームという規模で行われるという壮大な企画。
この告知イベントが昨日(16日)に開かれているので、お邪魔しに行ってきました!

さて、当日はこの企画に興味を持つ女性がたくさん集まっています。ここで、確認。
出雲と言ったら、“縁結び”ですよね? というわけで、人生ゲーム自体のテーマも「縁結び」となったようです。
なるほど。そのテーマだからこそ、この参加者層なのか!

では、ルールについて。まず、プレイヤーが選ぶキャラクターとして4つの女性タイプが用意されているようです。
・「凛」ちゃん。キリリとカッコ良く、男性とも張り合え、女性から人気がありそうなタイプ。

・「麗」ちゃん。華やかで色気もあり、女性からうらやましがられるタイプ。
・「清」ちゃん。清楚、可憐な乙女で「女性らしいですね」と言われるタイプ。
・「愛」ちゃん。可愛らしく愛らしい。
「萌え~」と言われるような女の子。

この4タイプのなかから「私、このキャラで行く!」とプレイヤーはチョイスして、ゲームはスタート。「自分は実際にこういうタイプだ」でも「自分はこうじゃないけど、敢えてこのキャラ設定で」でも、そのモチベーションはご自由に。ちなみに1ゲームに同カードの種類は2つしかありません。早い者勝ちです。

そこからは、ルーレットを回してコマを進めていくおなじみの遊び方。
当日はスタート地点に巨大なルーレットが用意されており、商店街の各店舗をマス目と想定してゲームを進めていきます。
……が、とりあえず今日はボードで疑似体験しましょうか。通貨単位は「円」ではなく「縁」です。実際にマス目を見ると「地元産のワインを多く試飲して酔い潰れる。1,500縁失う」とか「出雲名物の強風にさらされる。近くの築地松に救われる。
150縁もらう」など、残念感を味わえるトピックも用意されている模様。
「イベント当日はマス目を今回のものとは改め、ゲーム性をしっかりと含んだ内容で開催したいと考えています」(株式会社タカラトミー・担当者)

もちろん、最も大事なのは“恋の縁”ですよね。その辺も、コツがあるようです。
「『凛』『麗』『清』『愛』それぞれに相性のいい男性がいて、それらの“男性カード”がゲームの中に出てきます。男女の相性としては、自分と真逆な人との組み合わせが上手くいきますね」(株式会社ツヴァイ・担当者)
「凛」ちゃんに合う男性は「優」くん。強い女性に優しい男性のカップリング。
「麗」ちゃんには、爽やかな好青年「清」くん……といった案配。自分とはタイプが真逆な男性とのご縁を引くと、ゲーム中で女子力がアップしたり、ご縁がたくさんもらえたりするそうですよ。
その他、趣味、仕事の“ご縁”もゲームに関係してくるし、一マス一マスには出雲の魅力が存分に詰まってます。ちなみに盤面は、出雲の地図にそっくりになっているとのこと。要するにボードと地図に照らし合わせたら、マス目にあるスポットは地図と同じような場所にあるそうです。

実はこの“リアル版人生ゲーム”イベントに合わせ、その名も「縁つむぎツアー」(来年1月24~25日)をツヴァイは実施します。出雲の各パワースポットを巡るこのツアー、出雲市による強き意図が反映されたみたいです。
「出雲には『訪れてみたい』というイメージはあると思うのですが、それを超えて『出雲に住んでみたい』と思っていただきたいと、我々は考えています」(出雲市 産業観光部・田中さん)
もちろん、「訪れたい」モチベーションの観光客もウエルカムです!
「三が日、年末年始には観光客や地元の方々も多く、商店街はすごい賑いです。しかしその後は徐々に減っていき、1月24~25日は地元の方も含め、なかなか商店街に人は少ないです。飛行機の利用促進という観点からも、旅行客を誘致して便数を守らなければと……(笑)!」(田中さん)

この“リアル版人生ゲーム”が「東京の女性」と「出雲の男性」の出会いの場となったら最高。恋愛運を持ち帰るつもりが、現地で愛が生まれたりして? 出雲市では、このイベントの恒例化も視野に入れているそうですよ!
(寺西ジャジューカ)