NHKの『ファミリーヒストリー』を好んで観ています。言わずと知れた、著名人の肉親の歴史を探る番組。
自分の祖先がどんな人物だったか調べ抜いてくれます。あんなの、私もやってもらいたいなぁ。

唾液を採って、送って、自分の発症リスクが高い病気が判明


話は変わって昨今、「遺伝子検査」が話題になっているのはご存知でしょうか? DNAの情報を読み取り、がんなど病気のリスクや体質などの遺伝的傾向を知る検査のこと。結果を知ると生活習慣や環境の改善などに取り組むきっかけとなり、かかりやすい傾向にある病気を未然に防ぐよう行動を変える手助けになります。また遺伝子の情報は変化しないと考えられており、一度検査を受ければ再検査の必要はないとも言われている。

その中でも私、今回は「MYCODE」の遺伝子検査(税込9,800~29,800円)を受けてみました。東京大学医科学研究所とDeNAライフサイエンスによる共同研究に基づいた信頼性の高い分析が売りです。
「最大280項目に関する遺伝的傾向がわかるだけでなく、発症リスクを抑えるための情報に加え、管理栄養士など専門家から生活改善の提案が受けられるサービス(有料)まで、様々な機能やコンテンツが利用可能です。未病・予防生活をトータルにサポートするサービスであることが特長です」(DeNAライフサイエンス・担当者)

というわけで早速、「MYCODE」の検査キットを取り寄せました。流れは、簡単。唾液採取セットの容器に唾液を入れ、ポストに投函するだけ!
「遺伝子検査」で原始時代の自分の祖先をアニメキャラにしてもらった

約2~3週間後(現在は申し込み多数のため、およそ1~2カ月後)に、検査結果が出ました。私の体質が明らかになったのです! 今回は恥を忍んで、公開しちゃいましょうか……。
「遺伝子検査」で原始時代の自分の祖先をアニメキャラにしてもらった

遺伝子を参照することで、私の発症リスクが高い病気、リスクが通常程度の病気、発症リスクが低い病気がそれぞれ露わとなりました。
これらを参考にし、リスクが高い病気に気を付けて重点的に検査するなど、細心の注意を払うことが可能となります。
また「生活改善プログラム」(有料)を申しこめば、管理栄養士を中心としたアドバイザーがダイエットや健康的な生活をサポートする「生活プラン」(30日、90日、180日)を組み立ててくれる。「お酒は1日1合、1週間で7合を目指しましょう」など、その人だけに向けたアドバイスを親身になって直接与えてくれます!
「自身の遺伝的傾向を知ることで、健康改善のための行動を起こす方は多いです。利用者へのアンケートでも、以前は健康のために行動していなかったものの、検査結果を受けて『栄養バランスに配慮するようになった(45.2%)』『禁煙を始めた(10.7%)』と回答する方が多く見受けられました。また、弊社では"未病・予防"の観点からヘルスケアサービスを展開していますので、今後の健康のために活用していただければと考えています」(DeNAライフサイエンス・担当者)

祖先はどこから来て、どんな生活を送っていて、どんな人だったのか、キャラクター化してもらった


実は「MYCODE」の中に、ちょっと面白いページがあるんです。それは、祖先のルーツを辿る「ディスカバリー」なる項。
「遺伝子検査」で原始時代の自分の祖先をアニメキャラにしてもらった

自分の祖先はどこからやって来たのか? 自分が生まれながらに持っている自分の特徴は何なのか? それらが検査結果を元にキャラクター化され、利用者の目の前に現れます。
「遺伝子検査」で原始時代の自分の祖先をアニメキャラにしてもらった

日本人の多くは大きく10タイプに分類され、北方を起源に極寒の地を生き抜いたグループや、南方を起源に南の海を縦横無尽に冒険したグループ等で分けることができるらしい。それらを辿っていく、言わば"もう一人の自分を知る旅"に出発です!

まずは、数千年前の自分について探りましょう。この頃、私の祖先は日本にいたようです。南の地からやって来て、日本に定住。豊かな文化の狩猟採集生活を営んでいました。

「遺伝子検査」で原始時代の自分の祖先をアニメキャラにしてもらった

もっと遡って3~4万年前。この頃は南アジアに定住しており、穏やかな気候と恵まれた環境の中で暮らしていました。
「遺伝子検査」で原始時代の自分の祖先をアニメキャラにしてもらった

5~7万年前の祖先は、中東にいたらしい。アフリカから北を開拓した集団にいて、洞窟を拠点に芸術活動なんかも行っていたという。
「遺伝子検査」で原始時代の自分の祖先をアニメキャラにしてもらった

では、いよいよ10~20万年前まで遡りましょうか。私の祖先は、アフリカにいたんです。だって、ここは全人類の故郷なのだから。全ての歴史はここから始まったのです。
「遺伝子検査」で原始時代の自分の祖先をアニメキャラにしてもらった

結果、私のタイプは"東南アジアを愛した「熱帯の開拓者」だと判明しました。これは1億2712万人中で674万人が該当するタイプ。日本においては5%の割合を占めます。
「遺伝子検査」で原始時代の自分の祖先をアニメキャラにしてもらった

以下が、「MYCODE」からの解説。

「休暇は南国でのんびりするのが好きではありませんか? ハプログループF(『熱帯の開拓者』)は日本以外では東南アジアでもっとも多いグループで、それ以外にはあまり拡がっていないのが特徴です。東南アジアから大陸を北上し、朝鮮半島経由で日本にやってきた可能性が高いとされています。(遠い血縁:東南アジアの人々)」
たしかに記者は冬よりも夏のほうが圧倒的に好きだし、南国に行くのも大好き。その嗜好は、祖先の旅路から来ていたのか! それにしても、私の祖先はこんなルックスでしたか……。
「遺伝子検査」で原始時代の自分の祖先をアニメキャラにしてもらった

「『ディスカバリー』では、遺伝子検査への関心が低い方々にも興味をもってもらい、将来的に自身の疾患発症リスクの遺伝的傾向や健康に関心を持っていただくきっかけを提供するべく、体質の遺伝的傾向とハプログループのキャラクターを提供しています」(DeNAライフサイエンス・担当者)

ちなみに、「MYCODE」は成人以上であれば誰でも利用可能なサービスです。
「現在、利用者は30~40代が全体の約6割を占めていますが、幅広い年代の方々に自身の遺伝的傾向を知ってもらい、今後の健康に活用していただければと思っています」(DeNAライフサイエンス・担当者)

はっきり言って、検査結果に安心したり不安になったり一喜一憂してしまうことは事実です。しかしそれらに目をつぶらず、今後の健康のために活用していけば心強いことこの上ないでしょうねぇ。
それにしても、私の祖先のルックスはあんなでしたか……。
(寺西ジャジューカ)
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