『笑っていいとも!』といえば、タモリをはじめ、歴代を彩る豪華レギュラー陣で知られた。そんないいともの出演者の中には、「パチンコの収入でマンションを2軒購入した」という異端なタレントがいる。

そんなタレントの名は久保田篤。トレードマークである、あのリーゼント姿を思い出した人もいることだろう。

初代・いいとも青年隊として活躍


久保田といえば、いいとも創成期に、羽賀研二、野々村真らとトリオを組み、初代・いいとも青年隊として活躍。また10代のころ、とある有名なクギ師にノウハウを仕込まれたらしく、パチンコの才能があるともっぱらの評判だった。その腕前は、「僕らが収入の無い頃は、あっちゃんにパチンコで食わせてもらった」と野々村が語るほどだ。

パチスロに転向した久保田


久保田は、いいとも青年隊として活動していたにもかかわらず、パチンコ熱が冷めやらないため、当時のプロデューサーから自粛するよう厳しく叱責を受けていたとのこと。さらに、写真週刊誌『FOCUS』には、「パチンコ店に開店前から並ぶ芸能人(アイドル)」という見出しで、掲載されたこともあった。

いいとも青年隊の活動後、パチプロに転身した久保田だが、なんとその収入で2軒のマンションを購入している。
1996年には自著、「俺はパチンコでマンションを買った」を出版。その際、“マンション久保田”の名が定着し、パチンコタレントとしての活動をスタートさせている。

久保田流・パチンコ読釘術


そんな久保田が実践する、稼げるパチンコ台の判別方法といえば、シンプルに釘読みの一辺倒。データ化された「当たり確率」などは見向きもしない。だが、一台ずつ釘を見て回るとなれば、かなりの時間を要する。
そのため、久保田は前日のうちに釘のリサーチを済ませ、ある程度の目星をつけたうえで、当日の開店時から打ちはじめるそうだ。
いわば「下調べ」であり、まさにパチプロの立ち回り方。ちなみに、2001年ごろ放送された「全国ガチンコ!パチ巡り旅」というローカル番組では、久保田のその腕前がいかんなく映しだされている。

芸能界には、自身のジャンルや才能によって富を築いた成功者が多く存在する。そう考えると、パチンコで2軒ものマンションが購入できた久保田篤も、立派な「勝ち組」といえる。
(ぶざりあんがんこ)