壊れたおもちゃを無料で修理している日本おもちゃ病院協会に、リカちゃん人形などに起こり得る不具合とその修理方法を聞いてみた。
リカちゃん人形とバービー人形の修理例
日本おもちゃ病院協会の会長・三浦康夫さんによれば、リカちゃんのような人形で起こる故障には「頭や手足が取れる」「目の動きがにぶくなる」などがあるという。
そんなとき、メーカーに依頼すれば状況に応じて「交換」もしくは「部品交換で済むような場合は修理」をしてもらえるそうだが、おもちゃ病院では壊れたところを縫うなど、接着剤だけに頼らない方法を考え「修理」を行っているという。
いずれにしても、まず人形の状態を見て、メーカーに依頼する場合とおもちゃ病院で修理した場合の得失などのアドバイスを行っているそうだ。
おもちゃ病院で人形を修理した例を見てみよう。
●リカちゃん人形の腕が取れてしまったときの修理例

腕と付け根を接着し、付け根部分をドライヤーであたためて本体に挿入。
●バービー人形の首が取れてしまったときの修理例


このように、頭や手足が取れることはよくあること。普通は自分で付け直せばいいが、重症になると固定しなければならないこともある。
日本おもちゃ協会では、このように修理対応をしており、元の状態より強固に修理することを心がけているのだそうだ。
人形の眼が鈍くなるのはなぜ?
人形の中には、立つと目が開き、寝ると目が閉じるようになっているものがある。しかし、これらの人形は「まばたきしない」「目の動きがにぶくなる」ということもあるという。一体どういうことなのだろうか。
「通常、回転する目玉は、丸いケースの中に入っており、中央部に軸が付いています。
人形がまばたきしない・目の動きが鈍いときの修理法
では、人形がまばたきしない・目の動きが鈍い場合、どんな風に修理するのだろうか。
あきしまおもちゃ病院の盛田ドクターは、次のように教える。
「人形の顔をドライヤーなどで暖めて、柔らかくしてから首をはずし、目玉を頭内に押し出します。このとき、目玉の裏側にスリットを入れるなどして取り出しますが、顔にキズなどが付かないように気をつけて行います。
目玉を取り出したら、さらに眼球をはずして修理しますが、故障のほとんどが目玉のヒンジ(軸)折れで、金属製のピンを埋め込むなどして修理します」(盛田ドクター)


盛田ドクターによれば、「いずれにしてもコツがあるので、おもちゃ病院に相談されるのが良い」という。まばたきしない、目の動きが気になるといったときは、人形と末永く付き合ってくためにも、自分で何とかしようとするのは避けたほうがよさそうだ。
(石原亜香利)
取材協力
日本おもちゃ病院協会
http://toyhospital.org/
あきしまおもちゃ病院
http://toy-akisima.kikirara.jp/