
見たことはあるけど持ったことはない…!
20歳前後の友人と話していたときに、飛び出した言葉。何の話題かというと、テレホンカードです。

それでも現在は全く手に入らなくなった訳ではなく、金券ショップで何の苦もなく購入可能。何に使うのよ?というと、実はNTTの電話料金の支払いに使えたりするそうで、今後もしばらくは完全に潰えることはなさそうです。

購入してみた新品のテレカ。
「テレカは古いもの」という先入観から、新品にはものすごく違和感を覚える。
ところでこのテレカ…「眼鏡」になると知ってますか?それが、今回の本題です。
学生時代、財布にテレカをしのばせていた人ならご存知かもしれません。
テレカの穴を覗けば…あら不思議!眼鏡になる!
お前は何を言っているんだ?とお思いでしょうか。でもほんと。
テレカというより、テレカの穴が眼鏡になると言った方が正確かもしれません。
少し理科的な話になるのですが…。人の目は入ってきた光を、水晶体の毛様体筋(筋肉)を収縮させることで集約、その焦点と後ろ側にある網膜がぶつかることでピントが合います。
この小さな穴を通すことにより映像が鮮明に見えることを、「ピンホール現象」と呼びます。小さな穴であればなんでもいいのですが、かつて身近にあったテレカの穴がちょうどいいサイズだったということなんでしょうね。私も学生時代、黒板の字が見えないときにはテレカの穴を使って調べていました。
でも、この原理って、みなさんも無意識に利用しているはずなんです。物が見えづらいとつい目を細めてしまう、あれも自らピンホール現象の状態に近づこうとしているんですね。
と、いう訳で~…

実際にやってみました!

一番右端の猫ちゃんテレカは実家で眠っていたもの。
そういえば、中学の頃の財布に入ってたな!懐かしい。というかテレカって丈夫だなぁ。
なお、左端のディズニーの絵柄は渋谷で買ったものですが、穴を開けず新品のまま(今住んでいる)ベトナムに持ち帰ってしまいました。もちろん、日本のテレカを使える国は日本だけです。バカヤロウか、俺は。

友人に小さな字を描いてもらって、見ます。

まずは裸眼(0.3)で。うーん、なにひとつ見えないな…。
私「見えません」
友人「じゃあテレカお願いしまーす」

私「頼むぜ、猫ちゃん!」

私「おぉ、見える…見えるぞ!」 ※写真を拡大しておりますがテレカの穴にズーム機能はありません

なんと、裸眼では何ひとつ見えなかった10個の字が…

テレカの穴を覗くことで8個まで見ることが出来ました!
眼鏡は焦点距離を補正するものですが、あらかじめ焦点を合わせるピンホール現象は、そのときだけ視力を最大限まで引き上げることが出来るドーピングのようなものなのではないでしょうか。根拠はないけど。といってもそもそも視野を狭めてしまっているので、視力をサポートする眼鏡になるか、という意味ではほぼ役立たずなんですけどね。
実はピンホール現象を利用した視力矯正器まである

調べてみたところ、このピンホール現象は視力回復に役立つとかで、

開けられた穴から覗くことでよく見えるようになるサングラス風矯正器まであるそうです。

理屈としては、さきほど述べたようにピンホール現象によって毛様体筋という筋肉を使う必要がなくなり、目を休めた状態で物を見ることが出来るから、とのこと。とはいえ、目を使わない時間を長くできるだけなので、酷使による視力低下のリスクを少しでも下げる程度のことなのかもしれません。しかしながら、一点をよく見るには便利であっても、どうしても全体が黒みがかって見づらくなるので違う意味でストレスは溜まるけど。
(ネルソン水嶋)