罪を犯した5人の女と、罪を憎む1人の女刑務官が、悪事を働いたイケメン社長に復讐を企む――というのが大まかなストーリー。「大まかな」と書いたのは、話がどう転がっていくかまったくわからないからだ。まずは、あらためて登場人物を紹介してみよう。

物語のカギを握る「爆笑ヨーグルト姫事件」
小泉今日子演じる主人公・馬場カヨは、銀行で働く平凡な主婦だったが、不貞を働いた夫を刺した殺人未遂罪で服役する。懲役5年。小泉曰く「しっかりしているようで、いつも失敗したり、みんなにいじられるような、おっちょこちょいの役」。平凡で凡庸な人物なので、あだ名もない。口癖は「冷静に」。
菅野美穂演じる勝田千夏は、カリスマ経済アナリストだったが、巨額の脱税で服役。ちなみに著書のタイトルは『貯める女はブスばかり』だった(ひどい)。女囚たちのリーダー的な存在で、あだ名は「財テク」。菅野曰く「自分の欲に素直で思慮深さがあまりない感じ」の人物。
坂井真紀演じる大門洋子は、若手俳優への度重なるストーカー行為と、追っかけ費用を捻出するために横領と詐欺に手を染めて服役。あだ名は「女優」だが、「メンタルと生きざまが女優」なだけで、本当の女優ではない。女囚たちの中では一番騒々しい。