第12週「絶対なんとかなるから!」 第69回 12月19日(水)放送より
脚本:福田 靖 
演出:渡邉良雄
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎
「まんぷく」69話。今度は追徴課税10万円!占いでは「大器晩成」
イラストと文/木俣冬

69話のあらすじ


東京帝大法科主席卒業の弁護士・東太一(菅田将暉)によって、たちばな栄養食品は東京子支社とダネイホンの販売権利を売却し、七万円の罰金を支払うことができた。が、追徴課税10万円の請求が来て……

ダネイホンを販売する権利が売れた


東の尽力によって、東京の子会社とダネイホン販売の権利が豊村商店というところに売れた。
そのまま「萬平印のダネイホン」の名前や看板は残るという。
子供は「ダメイホン」と言ったり看板に落書きしたりするが(わー筆者みたい)、そんな子供がダネイホンに救われた(栄養失調を防げたってことですね)ことを大人は知っていると東が励ます。

人のためになるものを作ろうと頑張っている萬平と触れ合うことで、東までが、お金にならないことをしようとしはじめる。それは、萬平の四年の刑を軽くすること。かなり難題だが、東はなんとかしようと考える。

追徴課税10万円を請求される


占い師「まだまだ山あり谷あり 山あり谷あり」
鈴「まだあ」
「福子には運がある」と真一(大谷亮平)が励ましたあと、鈴が占い師(道頓堀の母)に「娘には運がないんでしょうか」と相談。
「立花萬平は大器晩成」と占われたものの「まだまだ山あり谷あり」だそうで、それが追徴課税10万円。まあ、大変。

なんだろう、税金払え、税金払え と言われているような気がしてしまう。

しっかり申告、しっかり納税。
NHK的には、受信料払え、受信料払え、と言いたいのだろうけれど。

占い師にも 占部シズとフルネームついてる、律儀な福田靖。演じるのは関西ことば指導の一木美貴子。BK(大阪)朝ドラではよく見かけるお名前。

イッセー尾形登場がチャプリンみたいだった


重労働中、また「クソクソ」言っている萬平さんに、チャップリンみたいなヒゲを生やしたイッセー尾形(剛田一隆役)が「いっつも毒づいてとるの」「あんたふだんは腹を立てたことがないんだろう。うんそういうのに限って一度火がついたらもう歯止めがなくなるんだよ」「かりかりすんな」「笑え」などとからかう。
東といい、初登場の剛田といい、萬平さんの血の気が上がるのを抑える役割をしているかのようだ。

それにしても贅沢だなあ、イッセー尾形のゲスト出演。
イッセー尾形といえば、「つばさ」(09年)のラジオの男。主人公(多部未華子)だけに見えるファンタジックなキャラクターで、いつも主人公の言動をシニカルに見ながら助言していた。現実的なドラマに非現実な存在が出現することに混乱する視聴者も現れ、好評とは言えなかったが、のちに「わろてんか」や「まんぷく」で幽霊が何度も出てきて主人公に示唆するパターンとなって受け継がれたといえるだろう。

「ほな さいなら」大阪に戻る


神部(瀬戸康史)以下、若い従業員たちも大阪に戻ってきた。
お土産はいつも雷おこし。


大阪へ帰るまえに谷村美代子(藤本泉)とお別れのやりとりする神部。
言いたいことをぐっと我慢し、でも寂しそうに涙する美代子。でも神部は「ほなさいなら」とあっさりしたもの。なにしろ、タカちゃん一筋だから。

こういう唐突に見せ場ぽいシーンを見ると、藤本泉さんにとっての今後のためのオーディションのようなものなのかなあという気がしてしまう。もっとたくさん出番のある役を得られるよう、応援しています!
(イラストと文/木俣冬)

連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ


「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。

「ひとは自分の幸せのために生きるんや」
69話

「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
炭鉱編も盛り上がる
39話
40話