第13週「生きてさえいれば」 第74回 12月25日（火）放送より
脚本：福田 靖
演出：安達もじり
音楽：川井憲次
キャスト：安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り：芦田愛菜
主題歌：DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括：真鍋 斎
会社とダネイホンの権利を売って12万円が手に入り、第二子・幸（鈴木ひかり）も予定日より4日早く生まれた。一安心というところだったが、財務局が個人資産まで差し押さえてしまう。
ゴーンの逮捕といい、株価の下落といい、現実と「まんぷく」が意外と重なっている感じがして興味深いが、
「おはよう日本 関東版」の高瀬耕造アナによる「たちばな塩業に『ひよっこ』の乙女寮を思い出した発言」でほのぼのしたところ、本編もほのぼの。
福子「私は今大金持ちです」
忠彦「大金持ちというわけや…」
克子「いやいや大金持ちよ。
大金持ち、三連発。大事なことだから3回繰り返しているのか。
「大金持ちというわけや…」「いやいや大金持ちよ」と重ねるのは関西特有の笑いなのだろうか、どなたかご教示いただけないか。
ともあれ、鈴（松坂慶子）が調子にのって肉を買ってくると、財務局が個人資産まで差し押さえに来て、あっという間にお金はなくなってしまう。
財務局が来る前に、
肉を買って来る前に、
幸（鈴木ひかり）が生まれた。
みんな大騒ぎ。慣れない東（菅田将暉）はおろおろ。
「腰をさすって」と福子に言われて、気を使ってそろそろしてると「触らんといて」と言われてしまう。
東は萬平（長谷川博己）に知らせようとすぐ東京に向かうが、列車のなかで描いた福子と幸の絵が下手過ぎて、
萬平に残念がられる。
萬平「どうせなら忠彦さんに描いてもらいたかったな」
東「えっ」
萬平「だって忠彦さん画家ですよ」
東「えっ あーー興奮して気づかなかった ごめんなさい！」
東が若干キャラ変したような気もしないではないが、菅田将暉のリアクションのうまさで変わろうが変わるまいがどうでもよくなる。俳優が生き生きしているのを楽しむドラマというのもありだ。
赤ちゃん・幸もものすごくかわいい。福子が赤ちゃんと並んで寝ている姿を気合入れて撮っている気がする。
赤ちゃんでもクレジットが出て、今回は複数キャストではないようだ。
財務局にお金をとられたことを克子（松下奈緒）から電話で報告を受ける場面も笑った。
克子「ひとの家に土足で踏み込んできて」
東「土足で」
克子「いまの嘘。ちゃんと靴脱いであがってきました」
菅田の「土足で」の響きがいい。克子の松下奈緒の口調もいい。
おかげで74話は笑いっぱなしだった。
なんといってもこれ。
財務局に12万円もっていかれてしまい鈴（松坂慶子）は嘆く。
「福子の笑い顔が不気味なのよ。そもそもあんなことがあって笑っていられることがおかしいでしょう」
吹き出してしまった。何度見ても笑ってしまう。
東「土足で」克子「いまの嘘。ちゃんと靴脱いでました」
で気持ちがほぐれたとこに、これが来たので、さらに笑えるのだ。
しかも忠彦から出た「まずはお義母さんが落ち着いてください」（シン・ゴジラふう）。
起こっていることはどうしようもない辛い出来事なので、これくらいおもしろを入れないと厳しいという配慮だろうか。いやあ〜笑わせてもらった。良かった。
「笑顔よ、笑顔、笑顔」「大丈夫、大丈夫」と自分を鼓舞する福子、がんばれ。
ちなみに、最近ようやく読み始めた「チキンラーメンの女房」（安藤百福発明記念館）に、福子のモデル・仁子の容貌を“半月の眉、細長の目、ふくよかな面立ちは観音様にそっくりでした”“「観音さまの仁子さん」と呼ばれて慕われたのです“と書いてある。
鈴の「観音さま」はこちらから来たものだろうか。
福子もいまはひたすらがんばって笑顔、笑顔と唱えているが、それがホンモノのどんなことがあっても動じない、弓なりの笑顔になっていくのかもしれない。
それと、仁子は苦しくても“「なにくそ」と乗り越えて”いったことから、“「仁子のくそ教」と名づけ“
られていたとも書いてあった。
萬平の「クソクソ」連打はここから来ているのかも。
それにしても「くそ教」……。すばらしいセンスである。
2018年は、「アンナチュラル」で中堂（井浦新）も「クソクソ」言っていたし、
新しい地図の映画は「クソ野郎と美しき世界」だったし、「クソ」発言率が高かった気がする。
来る2019年「くそ教」が世界を救う、かもしれない。
「まんぷく」は年内、12月28日（金）まで放送される。年内、あと３回！
「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
楽しかった会社が紀夫くんのせいで堅苦しくなってしまう。
74話
「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
五代もふゆも、いいキャラクターですね
45話
46話
（イラストと文／木俣冬）
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月～土 朝8時～、再放送 午後0時45分～
◯BSプレミアム 月～土 あさ7時30分～ 再放送 午後11時30分～
◯１週間まとめ放送 土曜9時30分～
脚本：福田 靖
演出：安達もじり
音楽：川井憲次
キャスト：安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り：芦田愛菜
主題歌：DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括：真鍋 斎
イラストと文／木俣冬
74話のあらすじ
会社とダネイホンの権利を売って12万円が手に入り、第二子・幸（鈴木ひかり）も予定日より4日早く生まれた。一安心というところだったが、財務局が個人資産まで差し押さえてしまう。
「大金持ちというわけや…」
ゴーンの逮捕といい、株価の下落といい、現実と「まんぷく」が意外と重なっている感じがして興味深いが、
「おはよう日本 関東版」の高瀬耕造アナによる「たちばな塩業に『ひよっこ』の乙女寮を思い出した発言」でほのぼのしたところ、本編もほのぼの。
福子「私は今大金持ちです」
忠彦「大金持ちというわけや…」
克子「いやいや大金持ちよ。
12万よ」
大金持ち、三連発。大事なことだから3回繰り返しているのか。
「大金持ちというわけや…」「いやいや大金持ちよ」と重ねるのは関西特有の笑いなのだろうか、どなたかご教示いただけないか。
ともあれ、鈴（松坂慶子）が調子にのって肉を買ってくると、財務局が個人資産まで差し押さえに来て、あっという間にお金はなくなってしまう。
「土足で」
財務局が来る前に、
肉を買って来る前に、
幸（鈴木ひかり）が生まれた。
みんな大騒ぎ。慣れない東（菅田将暉）はおろおろ。
「腰をさすって」と福子に言われて、気を使ってそろそろしてると「触らんといて」と言われてしまう。
東は萬平（長谷川博己）に知らせようとすぐ東京に向かうが、列車のなかで描いた福子と幸の絵が下手過ぎて、
萬平に残念がられる。
萬平「どうせなら忠彦さんに描いてもらいたかったな」
東「えっ」
萬平「だって忠彦さん画家ですよ」
東「えっ あーー興奮して気づかなかった ごめんなさい！」
東が若干キャラ変したような気もしないではないが、菅田将暉のリアクションのうまさで変わろうが変わるまいがどうでもよくなる。俳優が生き生きしているのを楽しむドラマというのもありだ。
赤ちゃん・幸もものすごくかわいい。福子が赤ちゃんと並んで寝ている姿を気合入れて撮っている気がする。
赤ちゃんでもクレジットが出て、今回は複数キャストではないようだ。
財務局にお金をとられたことを克子（松下奈緒）から電話で報告を受ける場面も笑った。
克子「ひとの家に土足で踏み込んできて」
東「土足で」
克子「いまの嘘。ちゃんと靴脱いであがってきました」
菅田の「土足で」の響きがいい。克子の松下奈緒の口調もいい。
おかげで74話は笑いっぱなしだった。
なんといってもこれ。
「福子の笑い顔が不気味なのよ」
財務局に12万円もっていかれてしまい鈴（松坂慶子）は嘆く。
「福子の笑い顔が不気味なのよ。そもそもあんなことがあって笑っていられることがおかしいでしょう」
吹き出してしまった。何度見ても笑ってしまう。
東「土足で」克子「いまの嘘。ちゃんと靴脱いでました」
で気持ちがほぐれたとこに、これが来たので、さらに笑えるのだ。
しかも忠彦から出た「まずはお義母さんが落ち着いてください」（シン・ゴジラふう）。
起こっていることはどうしようもない辛い出来事なので、これくらいおもしろを入れないと厳しいという配慮だろうか。いやあ〜笑わせてもらった。良かった。
「笑顔よ、笑顔、笑顔」「大丈夫、大丈夫」と自分を鼓舞する福子、がんばれ。
ちなみに、最近ようやく読み始めた「チキンラーメンの女房」（安藤百福発明記念館）に、福子のモデル・仁子の容貌を“半月の眉、細長の目、ふくよかな面立ちは観音様にそっくりでした”“「観音さまの仁子さん」と呼ばれて慕われたのです“と書いてある。
鈴の「観音さま」はこちらから来たものだろうか。
福子もいまはひたすらがんばって笑顔、笑顔と唱えているが、それがホンモノのどんなことがあっても動じない、弓なりの笑顔になっていくのかもしれない。
それと、仁子は苦しくても“「なにくそ」と乗り越えて”いったことから、“「仁子のくそ教」と名づけ“
られていたとも書いてあった。
萬平の「クソクソ」連打はここから来ているのかも。
それにしても「くそ教」……。すばらしいセンスである。
2018年は、「アンナチュラル」で中堂（井浦新）も「クソクソ」言っていたし、
新しい地図の映画は「クソ野郎と美しき世界」だったし、「クソ」発言率が高かった気がする。
来る2019年「くそ教」が世界を救う、かもしれない。
「まんぷく」は年内、12月28日（金）まで放送される。年内、あと３回！
朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
楽しかった会社が紀夫くんのせいで堅苦しくなってしまう。
74話
「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
五代もふゆも、いいキャラクターですね
45話
46話
（イラストと文／木俣冬）
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月～土 朝8時～、再放送 午後0時45分～
◯BSプレミアム 月～土 あさ7時30分～ 再放送 午後11時30分～
◯１週間まとめ放送 土曜9時30分～
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