これが「裏切り」になるのではないかと気にやむなつに、仲は「裏切りじゃない」と言い、アニメーターはひとつの会社にこだわるのではなく、ひとつの作品にこだわるべきだと理解を示す。
だがしかし、なつが「仲さんの弟子」でよかったとホッとすると、弟子ならそれは裏切りだと言いだす仲。
それは冗談で、「仲さんには冗談が似合わない。冗談を言うときは冗談だという顔をしないと」となつがアドバイス。なつこそ、冗談が似合わない。冗談の似合わない真面目な者同士、いい師弟関係だったということだ。
困る佐藤部長
あとから、なつが辞めることを聞いて、大騒ぎの佐藤製作部長(橋本じゅん)。
その場に乗じて、堀内(田村健太郎)が作監をやると言い出す。堀内はもともと絵はうまい(線がきれい)設定ながら、長年、セカンド(?)に甘んじていたので、ここらで大役を引き受けてもいいだろう。
「堀内さんなら絶対にできます」とすかさず言うなつ、さすが生き上手と思ったが、マコプロに移ることを明かして、みんなを愕然とさせる。言わなきゃいいのに。
「できる人からやめてくなこの会社は」と荒井(橋本さとし)をいじる(サングラスを外す)佐藤。せっかくのダブル橋本共演にからみがあってよかった。
あと、なつが辞表を出したとき、山川社長(古屋隆太)の背後に角野卓造(大杉前社長、現会長)の肖像画が大きく映っていたのが印象的。
育児が大変だから会社を辞めると思っていたのがマコプロに移籍するのがわかって、あからさまに空気が変わるのが面白かった。モブの人たちがうまい。
一久さんの吉田栄作みたいな髪型が似合ってる。性格も吉田栄作みたいに歳を追うごとに大人しくなった。
おしんの姑役の婆さんは視聴者にころされることなく無事に生きてるのかな?あんなに長いこと嫌な奴を演じて不快にさせるって凄い