
「孤独のグルメ Season7」Blu-ray BOX
不思議ちゃんな定食屋
12月の忙しい時期に、五郎さんが訪れたのは東京・世田谷区豪徳寺。商談相手の内田良夫(きたろう)は、一見気さくな雰囲気だけど、なんだかやりづらい。五郎さんを持ち上げるだけ持ち上げておいて、自分のミスから難癖をつけてくる。
本来なら10分で終わる商談に時間をかけてしまった五郎さんは、「ドッと疲れて」「ムチャクチャ腹が減った」。まだ外は明るいが、仕事を後回しにして夕食を取ることにした。
「なんだろう、この内装。かるーく不思議ちゃん」
たどり着いたのは定食屋「旬彩魚 いなだ」。バーのような喫茶店のような外観&内装なのに、食べられるものは魚中心の定食だ。かと思えば、「チキンバジル」なんてイメージ通りのメニューも揃っている。カウンターに大皿で料理が並ぶクラシックな食堂の一面も持っていて、かるーく不思議ちゃんだ。
おじさんは焼き魚をオシャレな気持ちで食べられるし、若い女の子はオシャレなふりして焼き魚を食べられる。ちなみに僕はこの店の近くを通ったことがあるが、外観と立て看板に書かれたメニューのギャップに混乱して、入店を見送ったことがある。中も見えないから。