特集「嵐、5つの光」DAY 2｜個性豊かな5人が番組の魅力を引き上げる バラエティ出演の軌跡

嵐の軌跡をたどる特集「嵐、5つの光」(2)

12月26日に最終回を迎えた『嵐にしやがれ』（日本テレビ系）最終回の4時間生放送SPの視聴人数は、全国で4012.8万人視聴とビデオリサーチが推計を発表。番組史上初の記録を更新した。

【前回レビュー】特集「嵐、5つの光」DAY 1｜にのあい、大宮SK、翔潤…知れば知るほど面白い、グループ内ユニット

メンバー5人が揃って出演する番組に加えて、個人でも数々のバラエティ番組に出演してきた。熱狂的なファンはもちろんのこと、嵐のバラエティ番組が好きでよく観ていたという人も多いのではないだろうか。今回は、嵐の5人、それぞれのバラエティ番組の軌跡を辿ってみたい。

櫻井翔

2006年から『news zero』（当時はNEWS ZERO / 日本テレビ系）月曜キャスターとして出演している櫻井。さらに、音楽番組の特番の司会に、選挙特番、五輪キャスターと、安定した進行とインタビュー力で多方面で活躍を続けている。

一方で、少しくだけたキャラクターでバラエティ番組でのMCを務めている。これが櫻井のすごさの一つ。『櫻井有吉アブナイ夜会』『櫻井・有吉 THE夜会』（TBS系）と、有吉弘行とのコンビで笑いに溢れる番組だ。2014年から続く、息の長い番組へと成長している。

また、『嵐にしやがれ』の後枠として『1億3000万人のSHOWチャンネル』がスタートする。番組MCに抜擢された櫻井が、どんな番組にしていくのか詳細情報を待ちたい。

二宮和也

好きなものを極めに極めた“夢中人”が登場し、トークを繰り広げる『ニノさん』（日本テレビ系）。二宮の初冠番組で、2013年4月にスタート。当初は深夜帯での放送だったが、同年10月からは日曜昼間の時間帯にお引越し、現在に至る。MCを務めたこともあれば、一緒になってクイズに答えるなど、番組も回数を重ねるごとに内容も変化している。

二宮は誰が登場してもスタンスが変わらず、肩肘はらずに番組に参加している姿が楽しい。先日は、人気グルメのベスト3を当てるクイズ問題に不正解だった二宮が、料理を前にして食べることができず、拗ねるような表情をみせたことも。

今年4月からはSexy Zoneの菊池風磨を新レギュラーに迎えて、より華やかに。

相葉雅紀

今年、急逝した志村園長の意志を受け継ぎ『天才！志村どうぶつ園』から、『I LOVE みんなのどうぶつ園』（日本テレビ系）として新たにスタートした相葉雅紀。愛情たっぷりに動物と接する姿からは、相葉の人柄がよく伝わってくる。


2018年には、金曜日ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』（テレビ朝日系）で、獣医師のコウ先生役を演じたのだが、これが動物愛に溢れる様子が伝わってきて、これぞまさにハマり役。

また、日曜夕方には『相葉マナブ』（テレビ朝日）も放送中。どちらの番組も、相葉らしいほのぼのとしたやさしい雰囲気があり、冠バラエティ番組を2本も持つ理由にも納得だ。

大野智

現在、個人としてのバラエティ番組出演はないものの、大野のバラエティ力が発揮されたのが『うたばん』（TBS系）でみせた中居正広との“下剋上コント”だろう。番組司会の石橋貴明から耳打ちされたセリフを言うのだが、悪意を込めた言い方、さりげなく演技力を発揮して中居に悪態をつく。

それに怒って殴りかかろうとする中居を、嵐のメンバー4人が必死に静止。中居がそれを振り切って大野との乱闘を繰り広げるのがお決まり。まるで兄弟ゲンカをみているようなシーンで、オチにはミラクルな展開も。番組名物であり、当時、嵐のゲスト出演を楽しみにしていた人も多いことだろう。

松本潤

かつて2005年『ミンナのテレビ』（日本テレビ系）で初司会を務め、以降『ウタワラ』などのバラエティ番組で司会を務めてきた経験を持つが、個人としては俳優に軸足を置いてきた印象の松本。加えて、嵐のコンサートの演出を手掛けてきたように、プロデューサーとしても実力を発揮。その様子の一部は、Netflixにて全世界独占配信中の『ARASHI's Diary -Voyage-』で明らかになった。

それだけに、2020年7月29日放送の関ジャニ∞の音楽番組『関ジャム 完全燃SHOW』（テレビ朝日系）ゴールデン2時間SPで、ジャニーズのライブ演出の裏側をテーマにした放送回にゲスト出演した。『ARASHI's Diary -Voyage-』では、ステージでみせる顔とは異なる、真剣な眼差しで仕事を進める姿が観られる。なかなかステージの裏側をみることはできないが、これもプレイヤー兼プロデューサーだから実現したのではないだろうか。

嵐5人揃っての番組も同様、嵐メンバーが出演しているバラエティ番組の傾向として、子どもから大人まで、観る人を選ばない番組作りが挙げられる。わかりやすく楽しめる番組である一方で、ぼんやりしているわけでもなく、笑いもある。このところクイズ番組が急増している印象を受けるが、彼らの番組は気張らずに観られて、観終わったあとの後味の良さは彼らの番組に共通する特徴と言えそうだ。

2021年も、1月1日に櫻井が『ザ！鉄腕！元旦！DASH!!』に出演。2日には相葉が『逃走中×千鳥のクセがスゴいネタGP新春合体5時間SP』（フジテレビ系）へ。3日には二宮のバラエティ番組『二宮ん家』が放送予定と、年始もさらに忙しくなりそうだ。

※エキレビ！を更新しましたら、Twitterでお知らせしています。お見逃しのないよう、ぜひフォローしてくださいね

【関連記事】特集「嵐、5つの光」DAY 3｜小栗旬から岩手在住の一般男性まで　嵐5人の華麗なる（？）交友録
【関連記事】特集「嵐、5つの光」DAY 4｜全員が優れた俳優としてドラマ、映画、舞台に出演　その功績を振り返る
【関連記事】特集「嵐、5つの光」DAY 5｜いつかまた夢の続きを――最後の最後まで嵐らしい演出で幕を閉じた1日