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『おかえりモネ』第109回 新次の目覚ましい行動に鳥肌 朝岡といい人物設定が考え抜かれている

『おかえりモネ』第22週「嵐の気仙沼」

第109回〈10月14日(木)放送 作:安達奈緒子、演出:桑野智宏〉

『おかえりモネ』第109回 新次の目覚ましい行動に鳥肌 朝岡といい人物設定が考え抜かれている
イラスト/AYAMI
※本文にネタバレを含みます

※『おかえりモネ』第110回のレビューを更新しましたら、Twitterでお知らせします


まさに「嵐の気仙沼」。夕方16時から深夜3時までの緊迫の11時間を15分間で描く。

【レビュー一覧】『おかえりモネ』のあらすじ・感想(レビュー)を毎話更新(第1回〜第109回掲載中)

2020年のお正月。3日の午後には戻って来る。そうしたら話をしようと未知(蒔田彩珠)に言い残して漁に出た亮(永瀬廉)。自分の船を買うため値の高くつくクロマグロを狙ったことが裏目に出て、嵐に巻き込まれてしまった。

百音(清原果耶)の予報でたくさんの船が避難できて、あれほど冷たかった滋郎(菅原大吉)にも感謝され、荒れたら荒れたで港には経済効果があると喜ばれる逆説も百音が知った矢先の亮の遭難。データに基づいた百音の予報では6時間ほどで低気圧が動く。強い風に抗って移動することなく、そのまま待機することが最善の対処法と考えられる。だが極めて強い風のなか6時間もたせることが可能なのか不安は拭えない。

いまにも転覆しそうな強い風が吹いている状況はいっさい画で見せることなく、本土で心配する人々の表情のみでドラマは進行していく。セリフの力、俳優の力、演出の力で目に見えない嵐を想像させる、『おかえりモネ』最大の“想像力”への挑戦である。

『おかえりモネ』第109回 新次の目覚ましい行動に鳥肌 朝岡といい人物設定が考え抜かれている
写真提供/NHK

新次がカッコいい

本土の漁港組合の人たちも亀島の永浦家も心配顔。永浦家には三生(前田航基)がやって来る。百音のもとに悠人(高田彪我)と未知が駆けつけて来た。東京では明日美(恒松祐里)も心配して悠人に電話をかけてきた。「それでマモちゃん会社行ったんだ」。明日美が付き合っているマモちゃんこと内田(清水尋也)は風のエキスパート。会社で野坂(森田智望)とデータを調べて百音と連絡を取り合っていた。

ここで新次(浅野忠信)が目覚ましい行動に出る。組合に顔を出し、嵐に巻き込まれた船にこう告げるのだ。

「これ西からの風に舳先を向けてくれ。たぶんあと6時間ほどしたら風は収まる」

これには鳥肌が立った。優秀な漁師の勘は気象予報士の百音の判断と同じ。それも一瞬で状況を的確に把握し判断するというスゴ技。ブランクがあるとはいえ、長年の経験がどれだけ強いか示してくれた。それも全然ドヤ顔ではなく、ごくごく自然な口ぶりで。

以前も新次は航路と天気図を自分で描きながら予想していたことがあった。彼はある意味、優秀な予報士でもあるのだ。そう思うと百音の存在意義は……なのだが、彼女は人間の本能的な予測能力を科学の力でより高い精度にすることである。

……と想像したものの、耕治(内野聖陽)が新次に連絡したというセリフがあるので、百音の判断を新次に伝えた説も考えられないことはない。百音の口から伝えるより新次のほうが説得力あるという作戦だったりして。でもここはやはり新次の独自予報説でいきたい。


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おかえりモネ

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NHK「連続テレビ小説」第104作目の作品。宮城県気仙沼市の離島・亀島で育った清原果耶演じるヒロインの永浦百音が、気象予報を通じて幸せな「未来」を届ける希望の物語。2021年5月17日~放送中。

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