政府は有事の際の「継戦能力」向上を踏まえ、2032年度までに大型弾薬庫130棟の建設計画を有しているが、このうち京都府精華町にある陸自祝園(ほうその)分屯地へは来年度8棟の弾薬庫本体工事費が計上された。


 地元住民らは陸自祝園分屯地の火薬庫等の整備について「住民説明会の開催を」と要望するための署名活動を展開している。


 京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワークは「2022年末に政府が閣議決定した安保3文書に基づき、標記分屯地において弾薬庫8棟を増設する等、増強と強靭化を進めるとの報道がなされている」と報道を受けての説明会開催であることを主張。


 「分屯地所在地の精華町及び京田辺市はじめ周辺自治体の住民から貯蔵量増加やミサイル保管の懸念、不安定な国際情勢の下で報復攻撃の危険性などを心配する声が強く聞かれる」と懸念していることを上げ「精華町の住民のみならず、近隣市町の住民も一様に安全に対する不安を感じている。住民の生命の安全等に関わることであり、主権者である住民に対して様々な疑問に直接答えることは当然ではないか」と説明会の開催を要望している。


 説明会開催の要望の背景には「長射程距離ミサイル保管への懸念や有事に攻撃対象になる可能性の高いことなど」がある。(編集担当:森高龍二)

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