菅義偉総理は2日、国民に対して3月11日午後2時30分から国立劇場で「東日本大震災10周年追悼式」を行うと談話を発表した。


 談話で総理は「東北地方を中心に未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から10年を迎えようとしています。

この震災により、かけがえのない多くの命が失われました。最愛の御家族や御親族、御友人を失われた方々のお気持ちを思うと、今なお哀惜の念に堪えません」と見舞った。


 そのうえで「政府は、原発事故の被災者を含め、いまだ被災地の方々が様々な課題に直面している現実を心に刻み、復興に全力で取り組んでまいります。また、震災の大きな犠牲の上に得られた教訓を風化させることなく、また、相次ぐ自然災害の教訓を活かし、防災・減災、国土強靱化に取り組み、災害に強い国づくりを進めてまいります」としている。


 菅総理は「この震災により犠牲となられた全ての方々に対し哀悼の意を表すべく、3月11日午後2時46分に1分間の黙とうを捧げ、御冥福をお祈りすることとしております。国民の皆様におかれましても、これに合わせて、それぞれの場所において黙とうを捧げるなど、犠牲者の御冥福をお祈りいただきますようお願いいたします」と呼び掛けている。


追悼式には天皇皇后両陛下御臨席のもと、各界代表が参列する。加藤勝信官房長官は記者会見で「追悼式実施に当たっては新型コロナウイルス感染症の感染予防のために必要な措置を講じることとし、例年追悼式当日に会場の国立劇場において行っていた一般の方々の献花については行わないこととしております」と説明した。(編集担当:森高龍二)