◆第97回都市対抗野球大会北海道地区2次予選 JR北海道硬式野球クラブ4―2日本製鉄室蘭シャークス(4日・プレド)

 JR北海道硬式野球クラブが4―2で日本製鉄室蘭シャークスに勝利し、2年連続18度目の都市対抗野球大会(8月26日開幕、東京ドーム)出場を決めた。本大会では2016年以来10年ぶりの勝利を目指す。

 2点リードの9回2死。主将の大槻龍城左翼手(25)がウィニングボールをつかむと、JR北海道硬式野球クラブナインがマウンド上で喜びを爆発させた。1次予選では初戦でクラブチームのウイン北広島に敗戦。代表決定戦1戦目はコールド負け。2度の敗退危機を乗り越えて頂点に上り詰め、乙須正太監督(43)は「苦しい中でしたけど、2試合目勝ててホッとしてます。良い意味でのしぶとさ、あきらめの悪さが出た」と選手たちの成長に目を細めた。

 全国に王手をかけて迎えたこの日の1戦目は、3―11でまさかの7回コールド負け。初戦で黒星を喫した1次予選初戦に続き土俵際に追い込まれたが、試合後、大槻主将は「次勝てばオッケー。同じ相手に2度は負けられない。意地とプライドを持って絶対に負けない」とチームメートに呼びかけた。

 大敗からわずか1時間強。負ければ敗退が決まる一戦に臨んだ。

3連勝で勢いに乗る相手に対し、積極策で流れを引き寄せた。1回先頭打者の大槻が右前安打で出塁すると、次打者の初球でエンドランをしかけて得点圏へ進塁。2死三塁から4番・南木寿也一塁手(26)の内野安打で先制点をもぎとった。

 2回には、1戦目から先発を入れ替えた下位打線が機能し、さらに3点を追加。中盤2点差に詰め寄られたが、5回途中から伊藤勝大(30)、8回から内沢航大(28)がマウンドに上がって無失点と好投し、リードを守り切った。

 同クラブは、1909年に「札幌鉄道局野球部」として創部。22年に「札幌鉄道局」と改称し、国鉄民有化に伴って87年に「JR北海道」となった。経営難により、2016年限りで休部。17年からクラブチームとして再出発し、今年で節目の10年目を迎えた。

 2年連続で臨む大舞台に向け、乙須監督は「まだまだ投打でレベルアップが必要。期間がしっかりあるので、野手はもう2段階、投手もタフな投手を作っていかないと全国で勝てない。この期間で鍛えたい」。

道勢101勝目、そしてクラブ化後初勝利を目指し、東京に乗り込む。

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