【前編はこちら】3時のヒロイン・かなでが語るポジティブとネガティブ「思春期は容姿も気にしていた」
【写真】連続ドラマ初主演に挑む3時のヒロイン・かなで
芸人としての活動はもちろん、近年は映画やドラマなど役者業にも進出。学生時代、演劇を専攻していた経験もあるかなでだが、初主演にはプレッシャーも感じていたという。
「一応、座長という立場になるのでなるべく盛り上げたいな、いい雰囲気の現場にしたいなとは思っていたんですけど、最初はどういう感じの撮影になるんだろう、私のボケに全然笑ってくれなかったらどうしようって。でも、皆さん笑いのアンサーがすごくて(笑)。笑ってくれる優しい方ばかりだったので、その不安は初日でなくなりました」
演じる夢子の同期、玉井咲役の太田夢莉からは「夢子と同じで太陽みたいな存在だった」という言葉も。太田とは、休憩中に恋バナで盛り上がる一幕もあったそう。
「二人で女子会、みたいなシーンがあるんですけど、そのシーン終わりで休憩になったので、そのまま普通に恋バナしてました。『どんな人がタイプ?』とか言いながら(笑)。夢莉ちゃんは普段、サバサバしていて、玉ちゃん(玉井咲)とは違うイメージなんですけど、役に入ると完璧に玉ちゃんなんですよ。原作に寄せていてすごいなと思いました」
また、夢子が思いを寄せる結城副社長役の草川拓弥には、「ずっとキュンキュンしてましたね」と振り返る。
「最初のビジュアル撮影のときから、かっこよかったんですよ。私が途中ですごく恥ずかしくなっちゃって『ドキドキする』とか、『口くさかったらすみません』とか。
ドラマでは夢子と結城副社長の胸キュンシーンも多くあるが、かなで自身が一番キュンとしたのは、その表情だという。
「結城副社長って、夢子だけに見せる表情があるんです。オフィスで会っても周りに誰かいたら一切表情を変えないんですけど、誰もいなくなったあとに夢子だけに話しかけてくれるときの笑顔が本当に胸キュンなんです。撮影中、『これ今、私だけに向けてくれてる』と思ったらドキドキしちゃいましたし。見ている方も絶対キュンキュンすると思います!」
また、かなでは本作を「ただのラブコメじゃない」ともアピールする。
「登場人物が抱えている問題とか、タイトルにある“過ち”の部分も最初から最後までしっかりと描かれているので、そこも見どころです。
本作での経験を糧に役者としての活動も広げていきたいというかなで。今後は、ミュージカルにも挑戦したいと目を輝かせる。
「まずは芸人業をちゃんとしていきたいという思いもありますけど、お芝居は好きなので今後もやっていきたいなと思っています。先日渡辺直美さんが主演したミュージカル『ヘアスプレー』を観に行ったんですけど、直美さんが演じた主人公のポジティブさが夢子に似ていて、すごくパワーをもらえたんです。ミュージカルスターがそろうなか、見劣りせずに堂々としていた直美さんのすごさにも感動したし、いつかは自分もミュージカルに出てみたいなって。その前に歌を練習しなきゃいけないですけど(笑)。欲張りですけど、芸人もお芝居も全部両立させてやっていけたらいいなと思っています」
▽『デブとラブと過ちと!』
毎週月曜22:00~22:30 (TOKYO MX1) ※11月7日スタート
毎週土曜24:30~25:00(BSフジ)※11月12日スタート
【出演】かなで(3時のヒロイン)、草川拓弥(超特急)、太田夢莉、中西悠綺、西村ヒロチョ、志保、高橋健介、崎山つばさ ほか
▽衣裳
神波憲人
衣裳アシスタント
岩切よしの
ヘアメイク
オオクボエミコ
森美登里
(取材・文/吉田光枝)