こぶしファクトリーが2020年3月30日をもって解散したあと、女優として活動を続けてきた浜浦彩乃
に関するニュース">モーニング娘。スマイレージ(現アンジュルム)で上演した舞台「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」の再演に出演することでも、大きな話題を集めている。今回はまもなく初日を迎える「十五少女漂流記」のことや、グループを卒業後、女優になってからの変化について聞いた。

【写真】舞台女優として大活躍・浜浦彩乃の撮りおろしカット【10点】

──2月3日に「十五少女漂流記」の幕が上がります。年代や元アイドルといった境遇の近いキャストの方が多いですが、座組の雰囲気はいかがですか?

浜浦 稽古後もみんなで残って自主練習をしたりしていて仲がいいなと思いますね。特に主演の太田奈緒ちゃんは同じ元アイドルなので、すごく意気投合して、舞台をよりよくするために話し合いとかもしています。あと驚いたのが、みんなダンスを覚えるのがめちゃくちゃ早くて! やっぱり経験があるとフォーメーションや場位置が短時間で頭に入るみたいで、すごくスムーズに進んでいますね。

──今回の作品はどういう部分に魅力を感じていますか?

浜浦 私はドルチェという優等生なお嬢様だけど、どこか生意気で自分勝手な女の子を演じます。女の子同士の人間関係や、無人島という場所で15人がどう生活していくのか、歌もたくさんあったり、船や洞窟とか場面がコロコロ変わるのも楽しんでもらえると思います。

──本番を迎えるのは毎回楽しみなものですか? それとも緊張が大きいですか?

浜浦 不安があると緊張してしまいまうので、本番前にできるだけ不安をなくすようにしています。でも今回は14人が見守る中での長台詞があって、それはやっぱり緊張します(笑)。だから考えなくても口が動くくらい練習しなきゃなと思いますね。


──これまでを振り返って、「アイドルの自分」と「女優として活動している自分」は、客観的に見て変わったなと思いますか?

浜浦 変わったかもしれないです。研修生のときはデビューするために頑張って、デビューしてからは他のグループに負けないように頑張るという競争心があったんですけど、最近は自分だけ目立ってやろうという気持ちがなくなって。周りの子をどう目立たせるかとか、どうやったらついてきてもらえるかを考えるようになったし、競争心があまりなくなりました。

──ハロプロのグループの中でもこぶしファクトリーのメンバーは特に負けず嫌いなイメージがありました。

浜浦 めちゃくちゃ負けず嫌いで、ずっとギラギラしていましたよね(笑)。わんこそば対決したときなんか、「誰かが食べ終わるまで絶対に食べ終わらない!」みたいなところがあって。私はそのあとのお仕事に支障が出るくらい詰め込んで182杯だったけど、209杯とかの子もいて一番にはなれなかったし(笑)。もし今わんこそば対決をしたら、自分のちょうどいいところで止められると思います。

──きっと年齢が若かったこともありますよね。

浜浦 高校生くらいでしたからね(笑)。最近も「まだまだ子どもじゃん」と言われると「若いからといってなめられたくない!」みたいな負けん気はありつつ、年上に見られたり、「しっかりしてるよね」と言われることもあるので、ちょっと大人になっているのかなと思います。

──こぶしファクトリーのみなさんとは今も連絡は取っていますか?

浜浦 広瀬(彩海)とはよく連絡を取っていますし、去年の年末には久しぶりに5人で会うこともできました! やっぱり現役でアイドル活動をしている井上玲音ちゃんが忙しくてなかなかタイミングが合わなかったんですけど、今回ようやく揃って集まれて、近況報告会をしていました。


──先ほど浜浦さんが大人になったとおっしゃっていましたが、メンバーで集まると雰囲気は変わらずですか?

浜浦 久しぶりすぎて、最初は「どうやって話していたっけ」みたいなちょっと気まずい雰囲気もありました(笑)。でも基本的には変わらないです。学生の頃から5人で集まるときは牛角となぜか決まっているんですけど、いつも網の上がいっぱいになるほどお肉を乗せちゃうんですよ。順番に焼けばいいのに早く食べたくて(笑)。みんな白米も頼んで、部活終わりの男子学生みたいな状態になっていて、それを見たときに「あ、変わってないな」と思いましたね。

──それを聞くと、もし今わんこそばをやっても前回と同じようにすごい戦いになりそうな感じがします(笑)。

浜浦 確かに、こぶしのみんなとやったら負けず嫌いが出るかもしれない(笑)。

──ちなみに、浜浦さんといえばラーメン好きで有名でしたが、それも変わらず?

浜浦 いまだに好きです(笑)。なんなら前より食べる回数は増えていますね。ただ、理由は昔と違いますけど……。

──理由?

浜浦 稽古期間中だとごはんを食べる時間がすごく短くて。稽古が終わって家に帰っても台本を読まなきゃだし、ゲームもしたいしで、時短するといえば食事になるんです(笑)。
おかずがあると、食べる工程が増えるじゃないですか。でもラーメンだとそれだけで完結するから7分くらいで食べられちゃうんですよ! もちろん好きなのは確かなので、このあいだも稽古前に食べたのを忘れて稽古後にも食べていたことがありました(笑)。

──時短という面では、そばやうどんではダメなんですか?

浜浦 カロリーもほしいんです(笑)。あとは舞台で声をたくさん使うので、喉に潤いが足りてないなと思っちゃうんですよ。その点、ラーメンは油があるので……。ただ、もう今年23歳になりますし、自分でも体に悪いなとは思っているので、そろそろ気を付けていかないとなと思っています(笑)。

──先ほど「ゲームもしたい」という話がありましたが、昔からゲームはお好きなんですか?

浜浦 こぶしファクトリーにいたときもスマホゲームの『荒野行動』にハマっていました。例えば地方ライブがあったら21時くらいにホテルに帰って、ごはんとお風呂を済ませて22時からのドラマを観て、2時までのゴールデンタイムは就寝。そのあとは集合時間の朝8時くらいまでゲームしっぱなし、みたいな生活をしていました(笑)。卒業してからは家にいることが多くなったので、PS4を買ったら『Apex Legends』にハマってしまって、朝4時までやったりしています。

──食事の時間も惜しむほどに(笑)。

浜浦 食事を短くするだけじゃなくて、髪の毛を乾かしながら台本を読んだりとかいろんなことを同時進行させていたりもします(笑)。
それでも稽古がお昼くらいから始まることが多いので、7時間くらいは寝られるんですよね。多分、体力が有り余っているんだと思います(笑)。

──それ以外でハマっていることはありますか?

浜浦 勉強もありますけど、単純に映画を観ることがすごく好きです。こぶし時代も3時間くらいの空き時間があったら「1時間半の映画なら観られる」と思って、調べて観に行ったりしていましたし(笑)。最近は『そしてバトンを渡された』とか、『ハリーポッター』シリーズを改めて1から観てみたりとか。引き出しを増やせば増やすほど役に立つので、たくさん観ることも大事だなと思います。

──最後に、2023年はどんな1年にしたいですか?

浜浦 やっぱり舞台がすっごく好きなので、たくさん経験したいですし、映像作品にもどんどん出られるようになりたいなと思っています。舞台と映像でお芝居って全然違って、そこを使い分けられるのも楽しいなと思うので、そういう器用さを取得するためにもどちらも出られるようになればいいなと思っています。プライベートでは、去年は舞台が詰まりに詰まっていて、バーベキューとかそういうことができなかったんですよ。だからバーベキューをしに行ったり、やったことはないんですけど、スノボを始めてみたいなと思っています!

(取材・文/東海林その子)
▽浜浦彩乃(はまうら・あやの)
2000年4月26日生まれ、埼玉県出身。2011年にハロプロエッグ(のちのハロプロ研修生)に加入、2015年にこぶしファクトリーを結成。2020年3月の同グループ解散後は、女優として舞台やミュージカルを中心に活動している。
レギュラーラジオ「浜浦さんに喋らせたい!」(Radiotalk)が毎週水曜日20時から放送中。
Twitter:@hamaura_0426
Instagram:ayano_hamaura.official

▼information
・舞台「十五少女漂流記」が2月3日(金)~6日(月)にシアター1010(東京)、2月23日(木祝)に海老名市文化会館(神奈川)にて上演。
・「浜浦彩乃ソロイベント~With You Valentine~」が2月26日(日)にカラオケまねきねこ渋谷本店にて開催。
・TRUMP series 15th ANNIVERSARYミュージカル「LILIUM-リリウム新約少女純潔歌劇-」が4月15日(土)~23日(日)にサンシャイン劇場(東京)、4月28日(金)~5月3日(水祝)に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪)にて上演。