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前身グループ・欅坂46は2016年、『サイレントマジョリティー』でデビューし瞬く間にトップアイドルとなった。2018年に開催された『坂道合同オーディション』の合格者として、のちの櫻坂46センターとなる森田ひかる、田村保乃、山崎天(※「崎」の右は「たつさき」が正式表記)、藤吉夏鈴ら9人の二期生が新メンバーとして加入した。一期生だけで全員選抜を続けてきた欅坂46では、二期生としての期別活動はほぼ無く、卒業した先輩メンバーが抜けたポジションに、楽曲ごとに適任と思われた二期生が代わりに入る形となった。
後に櫻坂46を大きなグループに成長させ、主力となる二期生も、欅坂46ではCDシングルの参加は叶わなかった。その代わり、すでに隆盛を誇っていた欅坂46の一員として大型音楽特番に出演したり、武道館、東京ドームといった大きなステージで、先輩から多くのことを学び、場数を踏み、しっかりと経験を積んでいた。
2020年には、『坂道合同オーディション』から一度『坂道研修生』として鍛錬を積んだ守屋麗奈、大園玲ら6人が新たに二期生としてグループに配属された。当時は、欅坂46で全表題曲のセンターを務めていた平手友梨奈ら多くの一期生が卒業・脱退していたことに加え、コロナ禍に遭い、イベント・ライブは全て無観客開催と、先の見えない苦しい時期にあった。それでも、6人の新たなメンバーの輝きが、まだまだグループを見守りたいと思わせた。
同年10月より櫻坂46に改名し、元々ポテンシャルが高かった二期生がグループの前面に立つことになった。
こうしてグループとしてイチから再出発した櫻坂46は、森田、田村、山崎、守屋、藤吉と、二期生が表題曲センターのバトンを繋いだ。欅坂46時代にしっかりと根を張っていたからこそ、次々と太陽の光を浴びたかのごとく、その花を咲かせていった。
さらに大きく追い風を吹かせたのが、2023年に加入した逸材揃いの三期生11人だ。この当時も、一期生人気メンバーの卒業が相次ぎ、グループとして厳しい時期だった。だが、加入前からグループ公式YouTube上で公開されたドキュメンタリー『私たち、櫻坂46三期生です』が大きな反響を呼び、グループの歴史上珍しい“三期生推し”とも呼べる期別のファンも呼び込んだ。
二期生が中心となって世間を驚かせ、スマッシュヒットした6thシングル『Start over!』、そして三期生が巻き起こす一大旋風の相乗効果で櫻坂46の勢いが爆発した。ZOZOマリンスタジアム史上最大動員を記録した3周年記念ライブ、ステージバック席まで全席完売となった東京ドーム2DAYSの大成功を持って、改名後の櫻坂46として、第一次全盛期とも呼べる時代に突入した。初の三期生センター・山下瞳月が牽引した9thシングル『自業自得』でも、CDシングルセールスは自己最高を更新している。
一時代を築いた欅坂46・櫻坂46一期生、櫻坂46第一次全盛期の中心である二期生、その圧倒的追い風となった三期生。グループの歴史を振り返れば、何度も厳しい時期はあったが、全ての期が“黄金世代”と呼べることに気づく。
メンバーの入れ替わりがありながら、なぜそれが可能だったのか。奇跡的に集まった21人の一期生という存在に惹かれ、二期生が集い、またその二期生の輝きに三期生が呼応した。その中でグループの真髄が脈々と引き継がれ、“結果的に”全ての期が黄金世代となったのだ。
もう少し具体的な前提を挙げると、欅坂46・櫻坂46を通じて、ライブやイベント会場では女性ファンが4割前後を占めていることだ。女性アイドルとしては極めて高い比率だ。女性ファンを惹き付ける“可愛いのにカッコいい”パフォーマンス集団であり続けた結果、将来の黄金世代メンバーとなりうる候補者の母数が常に大きいという強みがある。二期生、三期生の中にそうしたメンバーがいたように、観客としてライブやイベントを体験し、先輩に憧れて応募する未来の四期生は必ずいるだろう。今の櫻坂46には、そう言い切れるだけの魅力がある。
パフォーマンス集団といっても、ダンス未経験で加入したメンバーも多く、彼女達の成長をしっかり支え、応援する先輩やファンがいることも、新メンバーオーディション応募者には心強いはずだ。
グループの歴史が繰り返されるならば、櫻坂46四期生はきっとグループをさらに押し上げる逸材が集まるだろう。それを楽しみにしつつ、屋台骨となる一期生、中心で引っ張る二期生、フレッシュに躍動する三期生という“現体制”を体感出来る期間にも限りがあることを我々は知らされた。
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