グラビアでの目標を達成し、女優として新たな扉を開いた橘和奈。彼女が次なるステージとして掴んだのは、長年好きだったという格闘技の世界、RIZINのラウンドガール「RIZINガール」の座だった。
後編では、その華やかな舞台裏やストイックすぎる私生活、そして家族とのコミカルな関係性に迫る。(前後編の後編)

【写真】元CAグラビアモデル・橘和奈の撮り下ろしカット【7点】

――そして、RIZINガール就任おめでとうございます。格闘技好きを公言されていただけに、念願だったのでは。

橘 本当に嬉しいです。今年の12月まで活動させていただきます。

――RIZINガールは、ラウンドガールだけでなく歌やダンスも披露されるんですよね。

橘 そうなんです。「歌って踊れるラウンドガール」というのがテーマで、試合の合間にオリジナル曲をパフォーマンスします。アイドルが大好きなので、アイドルになりきった感じでやらせてもらっていますが……正直、なめてました(笑)。

――なめていた、というと?

橘 「すぐ覚えられるっしょ」くらいに思っていたら、全然踊れないんです。しかも、ただ踊るだけじゃなくて、歌いながらフォーメーション移動があって。アイドルって本当にすごいなって痛感しました。
大会前はレッスンも毎日のようにありますし、今もちょうど新曲を練習しているところです(2026年4月12日に開催されたRIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKAで披露)。

――リングの上で、360度から見られる中でのパフォーマンスは独特の緊張感がありそうですね。

橘 後ろを向いても気を抜けないですし、私がメンバーの中で一番背が高いので、ちょっと動きを間違えるだけですごく目立っちゃうんですよ。だから、なるべく邪魔しないように、馴染むようにって意識しています。

――観客として見ていた時と、RIZINガールとして関わる今とでは、格闘技の見え方も変わりましたか?

橘 変わりましたね。やっぱり選手の皆さんの緊張感やプレッシャーが、距離が近い分すごく伝わってきます。だから私たちも、ただ楽しいだけじゃなくて、真剣にやらなきゃいけないなと常に気を引き締めています。裏では本当にみんなキビキビ動いていてすごいんです。

特に私がデビューした3月の大会はKO決着が多くて。1ラウンドで試合が終わったりすると、もう裏はドタバタ(笑)。ラウンドガールはどこかふわふわした世界を想像していたので、その厳しさには驚きましたけど、体育会系だったので、どこか懐かしい感じもします。

女優、RIZINガールと、活動の幅を広げ、メディアへの露出も増えてきた。
そこで気になるのが、いまだに活動のことを話していないという家族の反応だ。

――これだけ活躍されていると、そろそろご家族にもバレているのでは?

橘 それが、まだバレてない……と思うんです(笑)。毎年同じ話で申し訳ないんですけど。でも、最近ちょっと「あれ?」と思うことがあって。

――というと?

橘 お父さんが、いきなり「えなこちゃんって可愛いよね」って言ってきたんですよ。「うちの父がコスプレイヤーのえなこさんを知ってる?まさか……」とビクってなりました。世間ではもう誰しもが知る有名な方ですが、父が芸能系の著名人に興味を示すことなんてなかったので「え、なんで知ってるの?」って。私がグラビアをやっている雑誌を読んで、知ったのかなって……。

――それはかなり怪しいですね(笑)。

橘 もう一つあって、3月に家族が東京に遊びに来た時に、「最近、RIZIN行ってるの?」って聞かれたんです。私がRIZINガールになる前から、観戦に行ってグッズをお父さんにお土産であげたりはしていたんですけど、そのタイミングで聞かれたので、もしかしたら気づいてるのかも。

――どちらもお父様からの揺さぶり、と。


橘 そうなんです。でも、核心をついてはこないんですよね。もうここまで来たら、言ってくれよって感じですけど(笑)。父は結構怖い人だったので、言い出しづらかったというのもあるんですが、もういい大人ですし、今さら怒らないとは思うんですけどね(※橘和奈さんは芸能活動を隠しているわけではありません)。

――理想としては、どういう形で知ってもらいたいですか?

橘 やっぱり、家族みんなで昔から見ていたような民放のテレビ番組ですね。『水曜日のダウンタウン』とか『ケンミンSHOW』とか、そういうバラエティ番組に出て、知ってもらえたら一番嬉しいです。

――3周年を迎え、ご自身の武器や強みは見えてきましたか?

橘 まだまだですけど、今、ラウンドガールで歌とダンスをやったり、ドラマに出たり、坂を走る番組に出たり、MCをしたりと、お仕事の内容がすごくバラバラなんです。その一つ一つに対して、7割くらいの適応力はついてきたかなって。それが今の自分の武器なのかなと思うようにしています。

――オールラウンダーとして。

橘 何か一つで突出してブレイクしたかったんですけど、そうもいかず4年目に入って、「あ、これもできます!これもできます!」みたいなマルチなタレントになりつつあるので。一番を目指すというよりは、「橘和奈って、こういうのもできたよね」って言ってもらえるような、バランスの取れた人材になりたいなと思っています。


――美を保つために、何か特別なボディケアはされていますか?

橘 お風呂がすごく長くて、毎日2時間くらい入っています。44℃のお湯に全身浸かるんです。

――44℃! かなり熱いですよね?

橘 熱いです(笑)。でも、それで汗をかいて代謝を上げるようにしていて、そのおかげか、平熱が37℃くらいになりました。風邪もひきにくくなるし、良いことずくめです。つらい時は、お風呂で格闘家の水抜き動画を見るんですよ。「選手たちよりはつらくない」って思いながら、一緒に戦ってます。

――どこまでもストイックですね(笑)。

橘 格闘技を見ていると、少しでも弱い気持ちだったりすると、一瞬カウンターをもらったりするじゃないですか。だから、仕事は1秒たりとも気を抜かないでいようって。粘り強く、もがき続けます。

――では、最後に、今年の目標を教えてください。


橘 今回、演技のお仕事をさせてもらってすごく楽しかったので、もっともっとドラマや映画に挑戦していきたいです。今までは経験したことのあるジャンルを深めていきたいという気持ちが強かったんですけど、これからはやったことのないジャンルにどんどんチャレンジして、自分自身に深みを出していきたいなと思っています。夏前ぐらいにまたファンイベントをやる予定なので、そこで「もっとテレビに出るぞ!」って宣言しようかな(笑)。

PROFILE
▽橘和奈(たちばな・あいな)
1999年2月22日生まれ。福島県出身。女優・タレント。2023年4月、『FRIDAY』(講談社)でグラビアデビューし、芸能界入り。グラビアを起点に、ドラマ・バラエティ・イベントMCなど多方面で活動を展開。2026年からは「RIZINガール2026」にも就任。現在は女優業にも注力しながら、地元福島県の復興プロジェクト「HAMADOORI13」のアンバサダーとしてPRリーダーも務めている。

【前編】「もう完熟です」元CAグラビアモデル橘和奈、初ドラマ出演の銀座ホステス役は“役作りなし”
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