『Seventeen』専属モデルで俳優の岡本望来が、5月15日公開の映画『チェイサーゲームW 水魚の交わり』で、女性同士のカップルの娘を演じている。岡本は子役で芸能活動を始めると人気ドラマに出演を重ね、13歳で『ミスセブンティーン』オーディションにも合格して勢いが増している。
元気いっぱいの素顔や現場で感じたことをたっぷり語ってくれた。(前後編の前編)

【写真】13歳でミスセブンティーンに合格した岡本望来の撮り下ろし【8点】

『チェイサーゲームW 水魚の交わり』は、2024年に始まったドラマ「チェイサーゲームW」の初の映画化。これまでは春本樹(菅井友香)と林冬雨(中村ゆりか)の、学生時代に両想いだった2人が卒業後ゲーム開発会社でして再会してからの運命を描いてきたが、今作の2人はドラマ版から7年が経ち、静岡県伊東市で夫婦同然に暮らして冬雨の実の娘の月を育てている。岡本は7年が経って中学生になった月を演じ、そして2人の“母”とともに暮らす姿を自然体で表現した。

――撮影を振り返って、どんな思い出がありますか。

岡本 景色が綺麗で空気も美味しくて、よく深呼吸して空気を味わっていました(笑)。このチームには初めて参加したのですが、菅井さんと中村さんもすごく優しく接してくださいました。前から家族だったかのように温かく受け入れていただいて、本当の親子みたいに過ごせたのも思い出です。

――今作は伊東でのロケでしたが、自然は好きですか?

岡本 実は虫がすごく苦手なんです…(笑)。だから山よりは海派なんですけど、もちろん撮影中はそうもいかなくて(笑)。夏の撮影だったので、本番でもハチの羽音が“ブーンブーン”ってすぐ近くで聞こえてくるんです。演技に集中しながら虫に向かって『こっちに来ないで!』って圧を一生懸命送っていました。
それが虫に伝わったかはちょっと分からないんですけど(笑)。

――「二人のお母さん」である菅井さん、中村さんとお芝居を共にする中で、記憶に残っていることはありますか。

岡本 お二人とも役の性格そのままというか、私の髪がボサボサだったら気づいてまとめてくれたりして、優しかったです。

――撮影を経験して、特にお気に入りのシーンや、絆が深まったと感じる場面はありますか?

岡本 お家の掃除をしているシーンで、箱を取り合いするところがあります。あそこは撮影中も本当に楽しくてめちゃくちゃ笑いました。中村さんと菅井さんに『あーダメダメダメ!』って言い合いながら箱を奪い合って。そうやって一緒に笑いながら撮影できたことで、ドラマから映画までの7年間をずっと一緒に過ごしてきたんだなっていう、家族としての実感が自然に湧いてきた気がします。

――月を演じるにあたって、岡本さん自身が一番大切にしていたポイントは?

岡本 『自然体に』を一番の目標にしていました。表情だったりセリフの言い回しだったり、本当にそこに居そうな感じに見えるように頑張りたくて。例えば、月ちゃんってお話しする前に『ねぇねぇねぇ』ってよく言うんです。その『ねぇねぇねぇ』をどんなタイミングで言うか、どう言えば愛らしくなるかっていうディテールを大切にしました。元気な子に見えると思いますが、空気が読める子でもあるんですよ。
だからお母さん二人が喧嘩している時は、その様子をこっそり伺ったり……。その空気感のバランスを考えるのは、難しかったけれど楽しかったです。

――岡本さんはこの『チェイサーゲームW 水魚の交わり』でシリーズ初出演ですが、ドラマ版の秋山加奈さんの月は参考にしましたか?

岡本 ドラマだと、月ちゃんは無邪気で、2人のお母さんがいる環境を当たり前のこととして楽しく過ごしていました。そういう元気な部分はしっかり引き継いでいこうと意識しました。あと、月ちゃんはずっと何かを食べているんですけど、私も食べることが大好きなんです。映画の中でおにぎりを食べているシーンが多かったのですが、素の自分の性格と似ているところも多かったので、のびのびと彼女の個性を出すことができたかなと思います。

――子役時代から活動されていますが、そもそも岡本さんがお芝居を続けたいと思った、原点となるような経験を挙げるなら?

岡本 初めてのドラマだったNHK朝ドラ『スカーレット』ですね。あの現場が本当に楽しくて楽しくて。『お芝居をずっと続けていきたいな』とはっきりと感じました。

――すると、活動の中で特に心に残っている出会いや、憧れの人はいますか?

岡本 憧れの先輩方は、たくさんいらっしゃいます!『特捜9』(テレビ朝日系)の時、深川麻衣さんが初日に『おはようございます!』って元気に挨拶してくださって、なんて素敵な方なんだと感動しました。お芝居で一緒にいる場面はほとんどなかったんですが、他の俳優さんと同じように接してくれたのがうれしかったです。それから、一昨年の『放課後カルテ』(日本テレビ系)でも素敵な思い出ができました。


――『放課後カルテ』ではどんな思い出が?

岡本 Seventeenの大先輩でもある森川葵さんと、小学校の先生と生徒として共演できました。本当の先生みたいに接してくれて、困っていることがあっても何でも“お悩み相談”みたいに聞いてくださって、優しい方でした。それから主演の松下洸平さんも、私が悲しくて泣くお芝居に悩んでいたら具体的なアドバイスをたくさんくれて、嬉しかったです。

――具体的なエピソードがどんどん出てきますが、記憶力もよさそうですね。

岡本 ありがとうございます。お芝居の現場ではたくさん思い出があるんですが、勉強の方はそこまで記憶力に自信がなくて(笑)。この現場でも、家族としてのお芝居で当たり前のありがたさが実感できました。ケンカする時があっても、毎日家事をしてくれるお母さんがいてくれたり、家庭を守って働いてくれる家族がいることって幸せです。

――そして『チェイサーゲームW 水魚の交わり』での経験を経て、次の夢を教えてください。

岡本:杉咲花さんと一緒の作品に出ることです。まだご一緒したことがないんですが…芝居心がすごいなって思っていて。目標の俳優さんです。
そのためには新しい役に出会うたびに、どんどん自分を磨いていきたいなと思っています。

〇プロフィール
岡本望来 おかもと・みく  2011年10月13日生まれ、大阪府出身。2019年『あなたの番です』でドラマデビュー。近年の出演作に、日本テレビ『放課後カルテ』、連続テレビ小説『あんぱん』などがある。2025年に「ミスセブンティーン2025」オーディションに合格し、同誌専属モデルを務めている。2026年6月12日に映画『祝山』公開が控えている。

【後編】岡本望来、『ミスセブンティーン』13歳で合格の舞台裏「最初の面接から素の自分を全開で」
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