「健康のために、まず野菜から食べる」──そんな“ベジ・ファースト”を続けていませんか? しかし和田秀樹氏は、65歳を過ぎたシニア世代では、その食べ方が“低栄養”につながる可能性があると指摘します。著書『65歳からは戦略的ちょいデブ 心が軽くなる「脱・やせ信仰」のススメ』(青春出版社)から、一部を抜粋して紹介します。

○シニアの食べ順は「ミート・ファースト」で

健康のために、野菜から先に食べる「ベジ・ファースト」を実践している人も多いでしょう。血糖値の上昇を抑えるとして、一時期大ブームになりました。若いころなら食欲が旺盛なので、先に野菜でお腹を満たしても、その後に肉やご飯をしっかり食べることができます。

しかし65歳をすぎたら、このルールがむしろ逆効果になることも。年齢を重ねると胃の容量も小さくなり、消化機能も落ちてきます。そんな状態で栄養価の低い野菜(食物繊維)を先に胃に詰め込んだらどうなるでしょう。肝心の「体をつくる材料(肉や魚)」の入るスペースがなくなり、野菜を食べ終えて「もうお腹いっぱい」と箸を置くことになりかねません。

シニアの食事は、「ミート・ファースト(肉が先)」あるいは「プロテイン・ファースト(たんぱく質が先)」。一番大事な栄養素を、一番お腹が空いている最初に入れる。野菜はその後で食べるようにしましょう。

限られた胃袋の容量をどう満たすか。優先順位を間違えてはいけません。


○『65歳からは戦略的ちょいデブ 心が軽くなる「脱・やせ信仰」のススメ』(和田秀樹/青春出版社)

65歳からは「ちょい太め」が一番長生き、そして幸せ!健康診断の「メタボ判定」に一喜一憂し、好きな食べ物を我慢してまで体重を抑えていませんか? ある程度年齢を重ねてから、真に恐れるべきは「肥満」ではなく「やせ(低栄養)」なのです。本書はシニア世代に向けて、「戦略的に小太り(ちょいデブ)を目指す」という新しい健康常識を提案します。「BMI25~30が最も長生き」「小太りは免疫力が高い」「肉こそが長寿の特効薬」など、医学的データに基づいた手法の数々を提案していきます。読めば心がフッと軽くなり、気持ちも明るくなって、それが免疫力を高めることにもつながります。人生の後半戦を笑って過ごすための「読む処方箋」です。
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