明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸は20日、三浦淳寛監督との契約解除を公式発表した。そんな三浦淳寛氏の妻で元サッカー選手の三浦由美さんがSNSで自身の心境や夫の今後について綴っている。

 ヴィッセル神戸は今季のJ1リーグ開幕節・名古屋グランパス戦で0-2と敗戦。先月23日開催の第9節・浦和レッズ戦では試合終了間際に元日本代表DF槙野智章(34)のゴールで追いつき勝ち点1を獲得していた。

 しかし、その後もリーグ戦で未勝利と苦戦。今月15日開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのメルボルン・ビクトリー戦では延長戦の末に勝利したものの、19日の第5節・清水エスパルス戦で0-0の引き分けに。リーグ戦7試合を終えて勝ち点4の獲得にとどまっていた結果を踏まえて、クラブ首脳陣は三浦淳寛監督との契約解除に踏み切った。

 その中、妻の三浦由美さんがヴィッセル神戸の公式発表直後にインスタグラムを更新。

夫・三浦淳寛の姿やACL出場権を獲得した時の写真などをアップすると「リリース発表がありましたが…4年3カ月…本当にお疲れ様でした」

 「目一杯の愛情を注ぎ込んできた大好きな選手達とのお別れは、物凄く寂しいと思いますが、それと同時に、強い絆、信頼を築き上げてきた素晴らしいこのメンバーと、一緒に闘ってこられた幸せな時間は、あつのサッカー人生において、かけがえのないタカラモノとして。胸の中で色褪せる事なくずっとずっと大切に保管されていくのだろうな。と。感じます」

 「スタッフ、事業部の皆さんとも本当に仲が良く、チームに関わる全員で一緒に闘っていくぞ!という輪を、とても大切に丁寧に作り上げていった人。そしてサポーターの皆さんは、本当に優しくて、見放すのではなく、いつも一緒に闘い常に後で支えて下さいました。感謝しかありません。

またSD、監督の経験をさせて頂き、このメンバーと闘わせて貰えて、オーナーには本当に感謝しています」と公式発表時の自身の心境を明かすとともに、ヴィッセル神戸の関係者に対する感謝の気持ちを伝える。

 つづけて「上を目指すチームであり、また勝負の世界なので、常に苦労が絶えず。重圧や責任の全てを背負う性格なので、ひとり孤独にそのプレッシャーをグッと心の中に押し沈める姿を、どれだけみてきたかな。。その度にあつの心の内を感じ、自然とひとり私も涙が出たな。絶対に逃げない人。

真正面から全力で受け止め向き合う人だから。大変だったよね」

 「緻密に抜かり無く分析をし、選手ひとりひとりのメンタルを細かに読み取り、良い方向にメンタルが向くよう、言葉選びにとても神経を使っていたね。どうマネージメントをしていくか。そこも常に重要視していて、物凄く考えていた人でした」とヴィッセル神戸指揮時の夫の姿を明かす。

 そして「今季はなかなか結果がついて来ず大変でしたが、勝負強い人なので、ACLの本戦出場だけはなんとか勝ち取ってくれる。と信じて送り出し。

死闘を繰り広げ勝ち取ってくれた選手達に本当に感謝の気持ちで一杯でした」

 「そしてサポーター皆さんの物凄い気迫と魂が込められた応援に、どれだけ心強く助けられたことか。。本当にありがたくて、涙がでました。ゆらちゃんは点が入る度に、大泣きしていたね。笑 そんなこんなで…想いでが詰められすぎているヴィッセル神戸での時間。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

 「選手の奥さん達との出会い、楽しい時間を沢山過ごしたなぁ。

一緒に緊張して一緒に闘い、涙して。私にとっても本当にタカラモノ。本当にどうもありがとうね。一生懸命ずっと頑張って走り続けてきたので、とにかくいまはゆっくり休んで貰いたいです。しばらくは…闘いの世界から解放され、家族でのんびり日々の生活を楽しむ時間に充てたいな。と思います」

 「あつ、本当にお疲れ様でした。

そして本当にどうもありがとう。これからも、ヴィッセル神戸のご活躍を心から応援しています!ヴィッセル神戸に関わる全てのみなさん、本当にどうもありがとうございました」と締めくくった。

 この三浦由美さんの投稿には、ヴィッセル神戸サポーターから「本当にお疲れ様でした」、「アツ監督の残した功績は忘れません」、「ただただかっこよかったです」と三浦淳寛氏や由美さんに対する労いの言葉が数多く寄せられている。

 三浦淳寛氏はヴィッセル神戸のスポーツダイレクターとして元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)の獲得に尽力するなど、クラブに多くのものをもたらした。それだけにヴィッセル神戸サポーターの間では現役引退後の同氏の功績も語り継がれることだろう。