ハワイで開催されたWSLチャンピオンシップ・ツアー第2戦「ハーレー・プロ・サンセット・ビーチ」で、五十嵐カノアがメンズクラス準優勝。世界ランキング2位に上った。
怪我を乗り越え、バロンが悲願のCT初優勝
クォーターファイナルでジャック・ロビンソン、そしてセミファイナルでイーサン・ユーイングを下し、破竹の勢いでラウンドを勝ち進んだ五十嵐カノア。
ファイナルラウンドの相手は、ワイルドカードで出場したバロン・マミヤ(ハワイ)。シーズンのベストサーファーを選ぶビデオコンテスト「WOTW(Wave of the Winter)」で2019年、ブレイクスルー・パフォーマンス部門の優勝を飾ったルーキーだ。
五十嵐カノア (Photo by Tony Heff/World Surf League)波のサイズは6~8フィート。少しボヨついたコンディションのなかヒートスタート。五十嵐は「先手必勝」と言わんばかりにライトの波を乗りこなし、2本目に5.50ptをマーク。中盤は伸び悩んだが、ラストに特大のスプレーのカーヴィングで魅せ、6.83ptをスコア。トータル12.33ptで終了。
対するバロンは、パワーのあるレイバック気味のカーヴィングを披露。2本目で8.17pt、4本目で8.83ptをスコアし、トータル17.00ptで五十嵐を終始圧倒した。


「信じられない、本当に信じられない」と試合後に語ったマミヤ。

「昨年末の2021年大会の成績には、本当にがっかりしていた」と付け加えたマミヤ。「QSではヒートに入れず、怪我明けだった。自分の思い通りにならないことがたくさんあった。ツアーに参加していないのに、ワイルドカードでパイプに出場し、さらにここでワイルドカードを手に入れられたことに、とても興奮しているよ」と喜びを爆発させた。
五十嵐カノア、世界ランク2位でポルトガルへ
2戦目を終えた今、五十嵐の世界ランキングは5位から2位に浮上。この勢いを保ちつつ、次戦でキャリア2度目のCT優勝を狙いたいところだ(初優勝は2019年バリ)。
3月3日~13日に予定されているツアー3戦目「MEOプロ」は、2020年「ユーロカップ・オブ・サーフィン」最終戦の舞台となったポルトガルで開催される。同大会で3位入賞した経験を持つ五十嵐が、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。今から楽しみで仕方がない。

「本当にうれしいです。
ウィメンズではブリサ・ヘネシーが初優勝
22歳のブリサは、セミファイナルでルーキーのベティルー・サクラ・ジョンソン(ハワイ)、ファイナルでマリア・マニュエルをトータル12.83ptで破り、CT初優勝を飾った。コスタリカ人がCTで優勝するのは史上初。

「この瞬間を夢見てきたけど、それが可能だとは思ってもみなかった」とヘネシー。「マリアと対戦できたことは、とても光栄なことだった。彼女はここで素晴らしいつながりを持っているように感じる。私の人生のすべての人々に感謝しているわ」

他ジャンルのプロ選手と比較しても、驚異的な代謝エネルギーの数値を持つとされるブリサ・ヘネシー。その身体能力を武器に、次戦でも大いに暴れてくれるだろう。
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