[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;25495.03;-195.37
TOPIX;1811.26;-18.77

[寄り付き概況]

 11日の日経平均は195.37円安の25495.03円と反落して取引を開始した。前日10日の米国株式市場は反落。
ダウ平均は112.18ドル安の33174.07ドル、ナスダックは125.58ポイント安の13129.96で取引を終了した。ロシアとウクライナ外相の停戦交渉で進展なく、さらに、2月消費者物価指数(CPI)が40年ぶり最大の伸びとなったため、寄り付き後、下落。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げを警戒した売りも再燃し、終日軟調に推移した。ハイテクも金利の上昇を嫌気し、下落した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日、日経平均が900円を超す上げとなったことで目先の利益確定売りが出やすく、また、昨日の米株式市場で主要指数が反落したことが東京市場の株価の重しとなった。
一方、昨日の米株式市場でダウ平均が下落したものの、一昨日9日に600ドルを超す上げとなった後にしては下げ幅が限定的だったことに加え、昨日の東京市場で日経平均が上昇した後、午後も値を保って取引を終えたことなどから、株価の下値は堅いとの見方もあり、心理的な支えとなったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された1月の家計調査は2人以上世帯の実質消費支出が前年同月比6.9%増加した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同3.6%増だった。今日は株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)の算出日。SQ値はQUICK試算で25457.94円だった。

 セクター別では、輸送用機器、繊維製品、ガラス土石製品、金属製品、空運業などが値下がり率上位、鉱業、海運業が値上がりしている。
東証1部の売買代金上位では、JT、ダイキン、セコム、ソニーG、リクルートHD、ファナック、アドバンテスト、信越化、ホンダ、デンソー、村田製、エムスリー、塩野義薬、三住トラスト、NTTデータなどが下落。他方、INPEX、川崎汽船、KDDI、三菱商事、三井物産、丸紅、アステラス薬などが上昇している。