参院選(7月3日公示、20日投開票)の前哨戦だった東京都議選で惨敗した日本維新の会がまたモメている。現職1人を含む6人を擁立して全敗。
吉村批判に火種をくべたのは、維新創設者で元大阪府知事の橋下徹弁護士だ。
都議選の結果を受け、X(旧ツイッター)に〈永田町で生活する国会議員たちの保守気取りによって、徹底的に合理性を追求する元祖維新カラーが霞んでしまった。保守なんて中途半端にやっても無意味。自民保守、保守党、参政党が持っていく〉と投稿し、共同代表の吉村府知事を擁護。矛先を向けられた東京組は当然、むかっ腹だ。
「牽強付会にも程がある。吉村氏はどこまで行っても橋下氏の操り人形。自分で決められへんから、ずーっと迷走してる。
■創設者2人が言いたい放題
この流れで行くと、鞍替えに失敗し、東京選挙区に出戻った音喜多駿前政調会長の国政復帰プランはパー。橋下氏の盟友の松井一郎元府知事は自身のユーチューブ番組で〈今の時点の状況を判断すると、維新は難しいな〉と落選のお墨付きを与えていた。
橋下氏も正面から鉄砲を撃つ。吉村執行部が政治資金を充てる場合の飲食費の上限額を1人1万円とする方針をまとめたことを念頭に、Xに〈せっかくこういう政党初の飲食費ルールを設けても、音喜多氏のように、個人から500万円の献金を政党支部を迂回して受け取っていれば、今回の飲食費ルール設定の効果は簡単に吹き飛ぶ〉などと書き込んでいた。
根深い東西対立に決着をつけるには、バラバラになるのが手っ取り早い。
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