国民民主党の玉木代表の女性蔑視スピーチが大炎上し続けている。


 24日に外国特派員協会で行われた会見で「(国民民主の政策は)女性には理解するのが非常に難しい」と、ニヤケながら英語で言い放った一件だ。

玉木氏は自身のX(旧ツイッター)に「女性蔑視するつもりはありませんでした」と投稿。謝罪したものの、その言い訳がどうにも不可解だ。


「会見では『it's very difficult to understand for them.(彼女らにとって理解するのが非常に難しい)』と言ってしまい、本来は、例えば『it's very difficult to deliver to them.(彼女らに届けるのは非常に困難です)』というような表現を使うべきでした」と釈明し、「英語が未熟なため、拙い表現をしてしまった」と反省している。


 確かに、英語の発音はやや拙かったが、自らの未熟さを理由にするのは無理があるだろう。何しろ、玉木氏は東大法学部を卒業後に旧大蔵省に入省。官僚時代に米ハーバード大ケネディ・スクールに2年間留学しているのだ。自身の公式HPには、留学時代のエピソードをこう紹介している。


「必死で英語を勉強した。留学時代は、人生の中で最も勉強した時代。一晩で100ページ以上、英語の本を読むといった宿題は、とてもきつかったが鍛えられた」


 当時から二十数年が経過したとはいえ、これだけガリガリと勉強していたのだから、英語力が未熟だとは思えない。拙い表現をしてしまったのではなく「つい本音が出た」のが実態ではないのか。極めて怪しい釈明である。

玉木の言い訳投稿には「日頃思っていることが口からは出てくるものです」「稚拙とかのレベルではなく本音が出ただけ」といったコメントが寄せられている。



党そのものと玉木氏本人のガバナンス不全が続出

 それにしても、最近は、山尾志桜里元衆院議員の公認取り下げ騒動や、今年3月の埼玉・入間市議選でトップ当選した党所属の議員に市内の居住実態がないことが発覚し当選取り消しに追い込まれたり、玉木氏本人も備蓄米を「エサ」と表現し猛批判を招くなど、党そのものと玉木氏本人のガバナンス不全が続出している状況である。不倫騒動もしかりだ。


 そこへきて、英語で女性蔑視スピーチが重なれば、党勢凋落は止まらない。ある国民民主関係者は「次にデカい不祥事が出てきたら、もう持たない」と頭を抱えつつ、こう続けた。


「週刊誌をはじめとしたマスコミが、ウチのネタを嗅ぎまわっているようだ。現職国会議員の不倫ネタやカネの話。他にも参院選の候補予定者、都議選で当選したばかりの議員、その他の地方議員も含め、下半身トラブルやパワハラ、政治とカネ、選挙違反などを探られているフシがある。一体、何が出てくるのか……」


 それでも参院選は躍進が予想されているが、そううまくいくとは限らない。


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