自らが代表の芸能事務所所属の18歳未満の女性アイドルに対し、みだらな行為をしたとして、警視庁が17日、児童福祉法違反(淫行させる行為)の疑いで逮捕されたのが、芸能事務所「GO little by little」代表の鳥丸寛士容疑者(39)。この事件は芸能界の裏側に潜む闇との関連でも注目を集めている。


 報道などによると、鳥丸容疑者は2021年4月~22年10月、当時16~17歳だった女性に対し、東京都内のホテルで12回にわたり、わいせつな行為をした疑い。調べに対し、わいせつ行為を認める一方で「真剣な交際のつもりだった」「立場を利用したりはしていません。この業界では運営側とアイドルが交際することはよくあることです」などと供述しているという。


「事件は現在20歳の被害女性が今年3月に警察署を訪れて『事務所代表に15歳の頃からわいせつな行為をされていた』と相談したことで発覚したとされます。14歳から同事務所に所属した女性が15歳の時に相談を持ちかけたところ、鳥丸容疑者から事務所ではなく、レンタルルームに呼び出され、わいせつ行為をされた。それをきっかけに、ホテルなどに呼び出されるようになり、きわどいポーズでの写真撮影からエスカレートし、最終的にはホテルの部屋番号だけを連絡してくるようになった。今年2月まで被害に遭っていたそうです」(スポーツ紙記者)


■「断ったらアイドル続けられない」と苦しんだ女性の痛々しい胸中…


 日テレNEWSは女性が警視庁を訪れた際、「ホテルに誘われるのがつらくて精神的に参ってしまった」などと苦しい胸の内を訴えつつ、アイドル活動と天秤にかけ「断ったらアイドルを続けられない」といった悲痛な思いを語ったと伝えている。


「力関係や立場の不均衡を利用した性的搾取とみられ、故ジャニー喜多川氏らジャニーズ事件と同じ構図です。しかし、鳥丸容疑者の事務所HPでは、現在も新アイドルグループのオーディションを募り、育成プロジェクト始動をPRしていたりします。『真剣な交際のつもり』だったと供述通りに思っていたのでしょうか、そう裁判でも主張するのでしょうか」(同)


 そのあたりが「闇」とされるところだろう。某芸能プロ社長が言う。


「今は芸能界に通じていなくても、芸能プロを立ち上げる向きが一定数います。

SNSでスカウトすれば、ある程度、タレント志望者を集めることができますし、小劇場やライブハウスでイベントを開催することもできる。芸能界を夢見る若者は昔も今も常にいますが、中年になった男性がそんな女の子を応援するだけでは飽き足らず、青春の夢をかなえたいと動き出すパターンも少なくありません。今回の事務所のことは分かりませんけれども」


 売れれば脚光を浴びる芸能界だが、その裏では、さまざまな思惑が交錯し、さまざまな輩も蠢いているようだ。


  ◇  ◇  ◇


 この人の事件、忘れられてはいまいか。関連記事【もっと読む】書類送検されたジャンポケ斉藤慎二の「病的な女癖」…仕事中に20代女性に性的暴行の“異常性”…では、斉藤慎二被告の異常性について伝えている。


編集部おすすめ