この夏、演技力で視聴者を沸かせた俳優といえば、風間俊介(42=写真)と生田斗真(40)。旧ジャニーズ事務所に所属していた当時はいわゆる「ドラマ班」と呼ばれていた2人だが、現在は共にフリーランスだ。
風間は、夏は3本のドラマに出演し、うち1本は主演という超売れっ子。横浜流星(29)主演のNHK大河「べらぼう」、福原遥(27)の月9「明日はもっと、いい日になる」(フジテレビ系)、そして主演作は「40までにしたい10のこと」(テレビ東京系)で、9月19日深夜に最終回を迎える。
芸能ライターのエリザベス松本氏は「特に『40までに』の演技は圧巻。もはや視聴者からも《風間プロ》なんて呼ばれるように。第11話ではセリフなしでカップラーメンを食べるシーンで悲しみを見事に表現し、視聴者の涙を誘いました。かと言って、自分だけが目立つわけではなく、相手役の庄司浩平さんの演技を引き上げるような芝居もする。そこが《風間プロ》と呼ばれゆえんでしょう」と、風間の演技をベタ褒めする。
「40までに」の無料動画配信サービスTVerのお気に入り登録数は55.2万(17日現在)。深夜放送であるにもかかわらず、いくつかのGP帯ドラマの数字を抜いているのだから驚きだ。ロケ現場を巡る”聖地巡礼”をする熱烈なファンも獲得している。
「風間さんの演技に引っ張り上げられて頭角を現したのが、庄司さん。スターの階段をものすごい勢いで上がっている。
一方の生田も大河「べらぼう」に出演中。壮大な陰謀劇を展開させる一橋治済役を演じている。
「所作、表情、すべてにおいて、まあ憎たらしいこと。整った顔立ちが、妙に薄情な人間に見える。生田さんの演技力のたまものでしょう。2021年放送の大河『鎌倉殿の13人』では、やはり敵役の源仲章を演じて大好評だった。死ぬ間際に蒼白な顔で発した『寒いんだよ!』のセリフは大河ファンには語り草です。端正なルックスに頼らず、早々と悪役も演じる方向に舵を切ったのは大正解でしょう」(在京キー局ディレクター)
旧ジャニのかつての「ドラマ班」2人の活躍には目を見張るものがあるが、社名を変えた「STARTO ENTERTAINMENT」にも「ドラマ班」と呼ばれるメンバーが……Snow Manの深澤辰哉(33)、向井康二(31)、佐久間大介(33)の3人だ。もっともこれは「もっとドラマに出たい!」という3人の願望が込められた”自称”ともっぱらだが……。
「ジャニーズから離れた風間さんや生田さん、岡田准一さん、長瀬智也さんなどは、若い頃からドラマや映画に引っ張りだこで、名実共にドラマ班だった。あの時代から比べると、自称ドラマ班の面々は、まだまだその印象が薄すぎる。
STARTO社で、風間や生田のように視聴者が認める実力派「ドラマ班」の名を継ぐのは誰になるのか。「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」(フジテレビ系)に出演している藤井流星(32=WEST.)は「ルックスとか雰囲気が、ほんの少しだけ昔の生田斗真さんを彷彿とさせるものがある」(前出のエンタメ誌編集者)なんて声もあるが、ドラマ班と言うには……寂しい現状のようだ。
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風間俊介はその昔、ジャニーズJr.のセンターの座を捨てて都立高校受験に専念したという。関連記事【もっと読む】風間俊介がジャニーズJr.のセンターの座を捨てて都立高校受験に専念した意外な理由…では、その理由を伝えている。