「タンマ君」「アサッテ君」「サラリーマン専科」などの作品で、サラリーマンの喜怒哀楽や悲哀をユーモラスに描いた漫画家の東海林さだお(しょうじ・さだお、本名庄司禎雄)さんが5日午前、心不全のため死去した。88歳。
その代表作「タンマ君」は週刊文春で1968(昭和43)年に連載をスタートし、2025年に最終回を迎えるまで57年8カ月、連載回数は2632回を数えた。
「2025年10月30に発表されたムック本『タンマ君退職記念特別号』は重版となるほどの人気となりました。貧乏でモテない『終身名誉ヒラ社員』のタンマ君に親しみ、サラリーマン人生を歩んできた世代の退職記念アルバムになったと言われたものです。発売日は東海林さんの米寿の誕生日でもありました」
とは、東海林さんに詳しい出版関係者。
東京都出身の東海林さんは早大の漫画研究会などで腕を磨き、「女性自身」に合作漫画を持ち込んだりしたが、挫折。それでもめげずに描き続け、1967年に「週刊漫画 TIMES」でデビューした。持ち込みでの経験ものちに自伝漫画「ジョージ君の青春記」で描き、成功への糧としていた。サラリーマンとしての勤務経験ははほとんどなかったものの、事務所を借りて、そこへの電車通勤や居酒屋などでの人物観察をもとに、等身大のサラリーマンを見つめ描き続けた。
「たとえば、部長が派手な椅子やソファにどっしりと座っている構図がよく描かれました。実はたいしたことをしていないのに威張っていたり、部下のヒラ社員がチラチラとその様子をうかがうような場面。東海林さんの作品の定番シーンのひとつで、威厳を示しながらもうとうと船をこいでいたり、仕事そっちのけの怠慢で窓際に追いやられたり、威厳を風刺して多くのサラリーマンの笑いを誘いました。
■とくに何でもない会議と残業で、やり過ごすサラリーマン人生への賛歌
週刊現代で1969年から2024年まで連載した「サラリーマン専科」でも、そんな普通のサラリーマンの姿を描き続けた。
「最終回も、とくに何でもないただの残業、ただの会議、ただの帰宅で1日をなんとかやり過ごす平凡な日常の断片が描かれました。特別なイベントもどんでん返しもなく、何も起こらないけれど、そこに数十年の日々が詰まっている。そんなサラリーマン哀歌のようでいて、賛歌でもある。東海林さんならではの美学を凝縮したような1話として、語り継がれています。だからこそ、サラリーマン世代に親しまれ、愛読されたのでしょうね」(雑誌編集者)
立ち食いそばにモツ煮込み、のり弁といったB級グルメを愛し、居酒屋めぐりを楽しんだ。「丸かじり」シリーズやエッセーでも、サラリーマンたちを魅了した。そして最期の瞬間まで、人生の機微を見つめ、それを軽やかに、表現していたようだ。朝日新聞は15日の配信記事で東海林さんの長女のコメントとして、以下を伝えた。
「病室でぼそっと言う一言がなんとも面白く、父は最後まで漫画家でした。あたたかく見守ってくださった皆さまに、心より感謝申し上げます」
◇ ◇ ◇
88年の生涯を終えた東海林さだおさんは2022年に日刊ゲンダイのインタビューに応じていた。関連記事【もっと読む】漫画家・東海林さだおさん 85歳でも情熱失わず「“老い”は許さん!(笑) 認めたら終わり」…では、在りし日の東海林さんが語る「老いとの向き合い方」を伝えている。

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