1月より放送中の大河ドラマ第65作「豊臣兄弟!」。戦国時代を舞台に、仲野太賀が豊臣秀長、池松壮亮が豊臣秀吉を演じ、強い絆で天下統一を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡の下剋上を描くストーリーだ。

戦国時代と言えば、織田信長に徳川家康、明智光秀、武田信玄など「豊臣兄弟!」にも登場する武将たちが名をあげた時代。日本各地で合戦が頻発した世の中では数々の物語が生まれ、小説やドラマ、映画、舞台などで、これまで幾度となく題材とされてきた。

その中の1つで、戦国三英傑の1人・織田信長を主人公に据えた映画が、5月10日(日)に日本映画専門チャンネルで放送される、2023年公開の「レジェンド&バタフライ」<PG-12>だ。木村拓哉綾瀬はるかの共演で、信長とその正室・濃姫の知られざる物語を描いている。

木村拓哉の信長×綾瀬はるかの濃姫――夫婦の歩みを描く歴史大作「レジェンド&バタフライ」<PG-12>で光る、人間味あふれる演技
木村拓哉と綾瀬はるかの共演で、信長と濃姫の夫婦の歩みを描く
木村拓哉と綾瀬はるかの共演で、信長と濃姫の夫婦の歩みを描く

天文18年(1549年)、周囲から"大うつけ"と呼ばれる尾張の織田信長(木村)は、敵対する隣国・美濃の濃姫(綾瀬)と和議のため政略結婚する。権力を振りかざすように尊大な態度で濃姫を迎えた信長に対し、勝気な性格の濃姫も負けじと言い返したために、初対面から取っ組み合いとなり、一触即発の空気となった2人。濃姫は寝首をかいて信長を暗殺することまで考えていたが、数年後のある日、祖国の内乱で父が命を落としたことを知る。たちまち失意の底に沈み、自害を決意するほど追い詰められた濃姫に、再び生きる意味と場所を与えたのは、他でもない信長だった。それから時は経ち、永禄3年(1560年)、尾張に今川義元の大軍が攻め入ってくる。圧倒的な戦力の差を前にした信長は軍議で何も決めることが出来ず、焦っていた。そんな彼を濃姫は励まし、桶狭間で今川軍を迎え撃つという策を提案する。ともに戦略を練って奇跡的に今川軍に勝利した信長。

このことをきっかけに強い絆で結ばれるようになった2人は、天下統一を目指して手を取り合うようになる...。

■信長と濃姫、夫婦の30年の歩みを鮮烈に描き出す木村拓哉と綾瀬はるかの名演

木村拓哉の信長×綾瀬はるかの濃姫――夫婦の歩みを描く歴史大作「レジェンド&バタフライ」<PG-12>で光る、人間味あふれる演技

数々の作品の主人公となり、革新性と戦術眼で時代を打破したカリスマ性を描かれることもあれば、その冷徹さから魔王のように映し出されることもある信長という人物。しかし本作での信長は、そんな従来のイメージをしっかりと踏襲しながらも、"大うつけ"と呼ばれた青年期から登場しているだけあって、未熟さや孤独も丁寧に描かれているように思う。

木村拓哉の信長×綾瀬はるかの濃姫――夫婦の歩みを描く歴史大作「レジェンド&バタフライ」<PG-12>で光る、人間味あふれる演技

物語の冒頭、奇抜な恰好で奔放さを感じさせる青年期の信長を、木村は飄々とした佇まいで好演。濃姫と初対面で取っ組み合いになるもののまったく歯が立たずに面食らったり、口達者な濃姫の言葉に顔をしかめたりと、クールな中にも豊かな表情が見られ、信長の人間味を感じさせる。桶狭間の戦いを前にした時には打つ手のなさに浮かない表情で苛立ちを見せ、濃姫の策に希望を見出すと活力を取り戻す。信長のカリスマ性だけではなく、強者の仮面が外れて垣間見える揺らぎや弱さまで、木村はしっかりと表現。その後も数々の難局を経て、信長がうつけ者から冷酷な統治者へと変化していくさまが描かれている。

木村拓哉の信長×綾瀬はるかの濃姫――夫婦の歩みを描く歴史大作「レジェンド&バタフライ」<PG-12>で光る、人間味あふれる演技

ヒロインの濃姫を演じた綾瀬も魅力的。凛とした佇まいと毅然としたセリフ回しで、濃姫の勝気な性格と芯の強さを一瞬で印象付けている。喧嘩や武芸に長けているだけではなく、聡明さも兼ね備えた濃姫は、信長に負けず劣らずの存在感を放つ。

木村拓哉の信長×綾瀬はるかの濃姫――夫婦の歩みを描く歴史大作「レジェンド&バタフライ」<PG-12>で光る、人間味あふれる演技

その一方で、父の訃報を聞いた際には涙を浮かべて声を震わせたり、信長への恋心を自覚した時には戸惑いや弱さを見せたりと、こちらも濃姫の強さだけではなく脆さもしっかりと映し出す。綾瀬の声色には感情が乗っており、その時々の濃姫の心の機微がひしひしと伝わってくる。

木村拓哉の信長×綾瀬はるかの濃姫――夫婦の歩みを描く歴史大作「レジェンド&バタフライ」<PG-12>で光る、人間味あふれる演技

そして、何よりも信長と濃姫の関係性の変化が本作の見どころ。桶狭間の戦いを機に、当初は馬が合わずに張り合ってばかりいた2人の間に確かな絆が生まれたことが、木村と綾瀬が互いに向ける視線や顔つきの変化から感じられる。信長が感情を前面に出す時には、濃姫が1歩引いて受け止め、逆に濃姫が熱を燃やした時には、信長がわずかな動揺を見せる。補い合いながら、夫婦の絆は深くなっていく。そして、いつしか互いに離れがたい存在となった信長と濃姫。どちらも素直になれずとも共にいることを選んだり、すれ違いに切なさをにじませたりと、不器用なやり取りは時にもどかしく、しかし胸に響く。

夫婦の30年の軌跡を中心に、天下統一を目指す信長の歩みを描いた歴史大作に仕上がっている本作。信長を演じた木村と、濃姫を演じた綾瀬、それぞれの演技に注目しながら、楽しんでいただきたい。

文=HOMINIS編集部

放送情報

レジェンド&バタフライ
放送日時:2026年5月10日(日)21:00~、5月14日(木)23:00~ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

出演:木村拓哉 綾瀬はるか 中谷美紀 伊藤英明 宮沢氷魚 市川染五郎 音尾琢真 斎藤工 北大路欣也

最新の放送情報はスカパー!公式サイトへ

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