『VALORANT』国際大会で日本代表チーム「ZETA DIVISION」が世界3位に輝くなど、ますます熱気が高まっているeスポーツ界隈。その一方、最近では配信中の不適切発言による炎上騒動も相次いでおり、コンプラ意識の見直しが求められています。
そんな中、5月3日にSHAKAさんを始めとした有名ストリーマーたちが、“言葉遣い”に関する議論を展開。業界の未来を見据えた議論に、大きな反響が上がっていました。
ゲーム界隈で飛び交う“危険なワード”
2022年に入ってから、eスポーツ界隈ではいくつもの舌禍事件が起きています。2月には、当時プロ格闘ゲーマーだったたぬかな選手が、自身の配信上で「(男性は身長が)170ないと、正直人権ないんで」などと発言して炎上。所属チームの「CYCLOPS athlete gaming」から契約を解除され、活動休止状態となりました。
また5月には、プロゲーミングチーム「REJECT」の『PUBG Mobile』部門で活躍していたSaRa選手が失言。本人の配信ではなく、同じ施設にいたチームメイトの配信に発言が拾われたことで、問題となりました。その処分として、今年12月末までの活動停止や、社会貢献活動への参加などが発表されています。
今やプロゲーマーたちはコンプラ意識の徹底を求められていますが、そうした事情はストリーマーも変わらないようです。5月3日の配信で、SHAKAさんたちは配信中の意識が変わったことを語っていました。
たとえばSHAKAさんが「人権ってワード使いづらくなったよな」「頭の中に思い浮かんだ時に、1回ブレーキかかるよね」と指摘すると、同じく人気ストリーマーのk4senさんも「言わんくなった」と同意。元々ゲーム界隈では「人権キャラ」というスラングがありましたが、配信者には口に出しにくいワードとなったのでしょう。
また、議論の中でk4senさんは「飯テロの“テロ”もヤバい」と指摘。「飯テロ」はゲーム界隈の言葉ではなく、SNS上などで深夜帯にご飯の画像を投稿する行為を指します。しかし視野を広げてみれば、たしかに海外の人への配慮に欠けた言葉と言えるのかもしれません。
他にも「脳死」や「モク奴隷」といったスラングについても、配慮の是非が語られていました。
ゲーム用語の“言い換え”が必要に
その他、ゲームにおいて一般的に使用されていたワードも扱いが難しくなっているようです。SHAKAさんはさまざまなイベントで解説や実況を務めていますが、そこではあらかじめNGワードが用意されていることも。
たとえば、選手がキルをとっても「殺した」や「死ぬ」といったワードは使えず、「倒した」などと言い換える必要があるそう。公式の場と考えれば当たり前かもしれませんが、現場によっては「キル」という単語そのものが禁止されている場合があるといいます。
また、ランダムマッチが採用されているゲームでは、味方のことを「野良」と呼びがち。しかしSHAKAさんが経験した現場では多くの場合、他の表現に変えるよう指示されているらしく、「一般マッチ」と言い換えたことを明かしていました。
eスポーツやゲーム配信の注目度が高まったことで、界隈の常識を知らない人が触れる機会も増えています。それに合わせて、言葉遣いを変えることも自然な流れと言えるでしょう。
人気ストリーマーたちの意見交換に、ネット上でも「1つの単語に複数の意味があるんだから、文脈や話の流れで発言の意図を想像するべき」「社会的に認められてくると、規制も厳しくなる」「ネットスラングってかなり難しい問題だと思う」などと、さまざまなコメントが集まっていました。
変化していく常識に、今後どう向き合っていくべきなのか。まだまだ議論の余地がありそうです。
そんな中、5月3日にSHAKAさんを始めとした有名ストリーマーたちが、“言葉遣い”に関する議論を展開。業界の未来を見据えた議論に、大きな反響が上がっていました。
ゲーム界隈で飛び交う“危険なワード”
2022年に入ってから、eスポーツ界隈ではいくつもの舌禍事件が起きています。2月には、当時プロ格闘ゲーマーだったたぬかな選手が、自身の配信上で「(男性は身長が)170ないと、正直人権ないんで」などと発言して炎上。所属チームの「CYCLOPS athlete gaming」から契約を解除され、活動休止状態となりました。
また5月には、プロゲーミングチーム「REJECT」の『PUBG Mobile』部門で活躍していたSaRa選手が失言。本人の配信ではなく、同じ施設にいたチームメイトの配信に発言が拾われたことで、問題となりました。その処分として、今年12月末までの活動停止や、社会貢献活動への参加などが発表されています。
今やプロゲーマーたちはコンプラ意識の徹底を求められていますが、そうした事情はストリーマーも変わらないようです。5月3日の配信で、SHAKAさんたちは配信中の意識が変わったことを語っていました。
たとえばSHAKAさんが「人権ってワード使いづらくなったよな」「頭の中に思い浮かんだ時に、1回ブレーキかかるよね」と指摘すると、同じく人気ストリーマーのk4senさんも「言わんくなった」と同意。元々ゲーム界隈では「人権キャラ」というスラングがありましたが、配信者には口に出しにくいワードとなったのでしょう。
また、議論の中でk4senさんは「飯テロの“テロ”もヤバい」と指摘。「飯テロ」はゲーム界隈の言葉ではなく、SNS上などで深夜帯にご飯の画像を投稿する行為を指します。しかし視野を広げてみれば、たしかに海外の人への配慮に欠けた言葉と言えるのかもしれません。
他にも「脳死」や「モク奴隷」といったスラングについても、配慮の是非が語られていました。
ゲーム用語の“言い換え”が必要に
その他、ゲームにおいて一般的に使用されていたワードも扱いが難しくなっているようです。SHAKAさんはさまざまなイベントで解説や実況を務めていますが、そこではあらかじめNGワードが用意されていることも。
たとえば、選手がキルをとっても「殺した」や「死ぬ」といったワードは使えず、「倒した」などと言い換える必要があるそう。公式の場と考えれば当たり前かもしれませんが、現場によっては「キル」という単語そのものが禁止されている場合があるといいます。
また、ランダムマッチが採用されているゲームでは、味方のことを「野良」と呼びがち。しかしSHAKAさんが経験した現場では多くの場合、他の表現に変えるよう指示されているらしく、「一般マッチ」と言い換えたことを明かしていました。
eスポーツやゲーム配信の注目度が高まったことで、界隈の常識を知らない人が触れる機会も増えています。それに合わせて、言葉遣いを変えることも自然な流れと言えるでしょう。
ただ、それが“言葉狩り”のようになってしまうと、エンタメ性が失われる側面もあるのかもしれません。
人気ストリーマーたちの意見交換に、ネット上でも「1つの単語に複数の意味があるんだから、文脈や話の流れで発言の意図を想像するべき」「社会的に認められてくると、規制も厳しくなる」「ネットスラングってかなり難しい問題だと思う」などと、さまざまなコメントが集まっていました。
変化していく常識に、今後どう向き合っていくべきなのか。まだまだ議論の余地がありそうです。
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