10月15日、都内の閑静な住宅街。そこに大和田獏(70)の姿があった。
「あのお店はこの辺りでいちばんおいしいと評判なんです。大和田さんもここのケーキが好きみたいで、昔からご夫婦でいらしてました」(常連客)
その日、大和田は自身のインスタにこうつづっている。
《10月13日は70回目の誕生日でした。しかし古希のこの日を病室で迎えてしまいました!》
《何と10日に盲腸炎(虫垂炎)になり入院! 人生初の入院がこの時期に! 何と間の悪い事か!!》
古希のタイミングで虫垂炎になったと嘆く大和田。思わぬアクシデントに見舞われてしまったが、こんなとき亡き妻・岡江久美子さん(享年63)なら彼にどんな言葉をかけるだろうか――。
今年4月23日、新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった岡江さん。実は生前、大和田のために“古希のサプライズ”を計画していたという。
「岡江さんは昨年『獏ちゃんの70歳の誕生日は盛大にやろう!』と張り切っていました。
家族で海外か、国内で温泉か。はたまた獏さんの実家のある名古屋で、お義母さんを交えて祝おうか……。
本来なら岡江さんの“プレゼント”を受け取っていたはずの大和田。彼の入院生活について、大和田夫妻の所属事務所「スタッフ・アップ」代表取締役である戸張立美氏はこう語る。
「誕生日当日は、病院食です。本当に間が悪いというか(笑)。3日間くらい入院していたみたいです。手術はしないで、クスリで散らして。点滴打っている間は絶食していたと聞きました」
戸張氏は「獏ちゃんは健康に気をつけていたんですけどね……」と苦笑いしながら、こう続ける。
「いま彼はウォーキングが日課なんです。これは岡江が『歩くのは健康にいいから!』と助言していたからです。獏ちゃんは岡江の影響でウォーキングしているわけで、いわば“言いつけを守ってる”といえるかもしれませんね。
獏ちゃんは37年も連れ添った岡江を亡くして、立ち直るにはまだまだ時間がかかりそうです。
大和田夫妻の娘・美帆(37)も、15日の件をSNSで、《今夜は実家で父の退院祝いディナー》と明かしていた。前出の大和田家の知人は言う。
「古希という人生の大切な節目を盛大にお祝いするはずだったのに、岡江さんが亡くなって。その傷心癒えぬまま、入院もして……。獏さんは岡江さんの写真を今も大事に飾っています。ですからこの日は快気祝いも兼ね、美帆さんやお孫さんと一緒に食事をして、思い出のたくさん詰まったケーキを写真の前に供えたのでしょう」
「女性自身」2020年11月3日号 掲載