「山田さんは役作りのために岡田准一さんにパーソナルトレーナーを紹介してもらい、週4~5回のペースで半年間にわたり厳しいトレーニングを受けたそうです。元々48kgまでしぼっていた体重から15kg増量し筋肉をつけたと話していました。
現在公開中の映画『鋼の錬金術師』で主演をつとめている山田涼介のストイックな役づくりについてこう話すのは映画関係者。
映画『鋼の錬金術師』は同名漫画の実写化作品で、原作漫画の世界累計発行部数は8000万部を突破している(‘21年時点)。
’16年に劇場版第1作が公開され、今年5月20日に『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』、6月24日に『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』の上映が始まった。
今回の二部作の完成までは紆余曲折があったようだ。
「続編の製作が決まった時点では、中国での大規模なロケを予定していましたが、新型コロナの影響で海外渡航が難しい状況に……。海外ロケの見通しが立たなくなってしまいました。そのためCGを使った製作に切り替えざるを得なかったんです。
ハガレンの世界観からすると、グリーンバックの前で撮影することは難しく、演じる際には想像力が必要になります。また撮影する側も、役者に画の仕上がりのイメージを伝えることにかなり苦労したそうです」(前出・映画関係者)
長期間に及ぶ撮影を終えたあとは、さらに編集作業が必要となったという。
「膨大な時間がかかる作業でした。そんなある日、スタッフらが真っ暗な編集室にこもって作業していたところに、なんと山田さんがわざわざ来てくれて焼肉弁当を差し入れしてくれたんです」(映像関係者)
山田の心遣いは「とても嬉しかった」と、映像関係者は続ける。
「基本的に役者さんは撮影が終わると、次にスタッフと顔を合わせるのは、完成したものを一般公開前に関係者たちで観る初号試写。
またこの時、重要な役どころで続編に出演する新田真剣佑さんが、今後海外を拠点に活動していくことが発表されて映画のプロモーションが十分に行われないのではとの懸念がありました。そんななかで山田さんはしばらく編集室で作業を見たあと、労いの言葉をかけてくれましたね」
5月19日に配信されたWEBメディア『ねとらぼ』のインタビューで、「先頭に立って現場の空気を作っていかなきゃならない。座長がダメだったら周囲はついてこようと思えない。だから座長としてやるべきことはやるし、言いたいことはちゃんと言わせてもらう」と力強く語っていた山田。
スタッフの心を“鋼”のようにがっちり掴んでいたようだーー。

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