90年代、小沢健二(57)と小山田圭吾(56)のユニット「フリッパーズ・ギター」を筆頭に、音楽を中心にした“渋谷系”と呼ばれるムーブメントが起こった。その中でも特にカリスマ的人気を誇った女性シンガーが9月16日、体調不良をブログで明かした。

そのシンガーとは、カヒミ・カリィ(57)だ。’91年にデビューを果たしたカヒミは以降、海外アーティストとの共同プロデュース作品を中心に数々の作品を発表。囁くように歌うウィスパーボイスで注目を集め、’96年にはアニメ『ちびまる子ちゃん』のオープニング・テーマである『ハミングがきこえる』をリリースした。

その人気はアメリカや日本以外のアジア圏にも飛び火し、世界的な人気を誇るアーティストとなった。プライベートでは’09年6月にタップダンサーの熊谷和徳(48)と結婚し、同年11月に第一子となる女児を出産。その後、’12年にアメリカに移住した。

そんなカヒミだが16日、「静かな夏の終わりに」というタイトルのブログ記事をアップ。そのなかで、こう切り出した。

《昨年の初夏、婦人科系の手術を受けたことでホルモンバランスが大きく変化し、これまで元気に過ごしてきた私にとっては想像以上に体調が不安定になる日々でした》

そして医療への不安や娘の進学、日本の家族との時間などさまざまな思いが重なり、13年ぶりに日本で暮らすことを決めたと明かした。帰国したのは今年の春だそうで、一時は国際引越しや受験準備で慌ただしい日々を過ごしていたものの、今は新生活に慣れてきたという。

カヒミは《これまで健康に恵まれ、性格もどちらかというと緩やかであまり落ち込むこともなかった私ですが、今回の経験を通して、ホルモンが心身に与える影響の大きさを実感し、あらためて健康であることのありがたさを深く感じています》といい、今は蝉の声や入道雲、夏祭りやかき氷など久々の日本での暮らしを楽しんでいると綴った。

いっぽう、初めての本格的な日本での生活になる愛娘についても言及。

娘は楽しそうに過ごしているそうで、《初めての日本語での授業や慣れない環境に戸惑うこともありますが、同じように帰国した友達と支え合い、日々を楽しんでいる様子を見るたびに、親としてほっと胸をなでおろしています》と明かしている。

体調不良に苦しんだものの、今は前向きな様子のカヒミ。最後は《これからまた、皆さまに私の小さな幸せのカケラをご紹介できたらいいなぁと思っています。どうぞよろしくお願いします!》とファンに呼びかけた。

13年ぶりの日本でカヒミが今後どんな活動をしていくのか、注目を浴びそうだ。

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