4月15日、陥没事故で1年以上も通行止めとなっていた埼玉県八潮市の県道が、一部開通した。
2025年1月に発生した道路陥没事故では、深さ5mほどの穴に男性運転手がトラックごと転落し、死亡した。
「このたび、全4車線のうち暫定で2車線での通行が再開されました。一方で、通行止めのままの2車線では、雨水管などの復旧工事がいまだに続いています。埼玉県の担当者も『元どおりになるまでにはまだ時間がかかる』としており、完全に以前のような通行ができるまでの道のりは遠そうです」(社会部記者)
現地を訪れると、復活した道路の側では、クレーンを使っての工事が続けられていた。陥没した穴の内部も確認することができ、木の板や鉄骨などが敷き詰められ、生々しい事故の名残が見て取れた。開通した一部の道路を背に、複数の作業員がいまも復旧作業に当たっている。
“道半ば”という認識は、近隣住民も同じようだ。地元に20年住んでいるという住民は、こう語る。
「周辺の細かな生活道路はまだ止まっていて、暮らしへの影響はまったく改善していません。復旧工事の振動で、家にひびが入ってしまった家もあって、たいへんなんです」
意外な“弊害”もあるというわけだ。また、いまだ続く異臭が、住民を苦しめている。
「事故のせいで発生した硫化水素の臭いがきついんです。しかも健康被害への補償は、診断書がないとできないって……。本当に、いい迷惑ですよ。当分、事故の影響の決着はつかなさそうです」(同前)
この硫化水素が、道路陥没の原因ともされている。下水道管内部で硫化水素の濃度が上昇し、コンクリートを腐食させたというのだ。たしかに、現場はいまも、卵の腐ったような臭いを漂わせていた。事故当時、専門家らは健康への影響は少ないとしていたが……。
突如、発生した巨大な陥没事故から1年3カ月がたち、報道される機会も少なくなっているが、近隣住民はいまも“これまでどおり”を取り戻せていない。

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