うららかな天候となった4月17日、天皇皇后両陛下主催の春の園遊会が赤坂御苑で開催された。例年春と秋に開催される園遊会は、両陛下が各界の功労者とその配偶者などを招いて交流される華やかな社交の場だ。

今春の園遊会では、約1400人が出席。ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケートペアで金メダルを獲得した“りくりゅう”こと三浦璃来選手と木原龍一選手、スノーボード女子ビッグエアで金メダルを獲得した村瀬心椛選手、声優の野沢雅子ら5組が音声取材の対象となり、皇室の方々と和やかなひとときを過ごした。

園遊会の様子はテレビ各局の映像で伝えられ、両陛下をはじめ皇室の方々が招待者と交わされた会話の内容はSNSでも話題に。そんななか、“あるハプニング”にも注目が集まっていて――。

それは、天皇陛下と雅子さまが村瀬選手と懇談されていたときのこと。村瀬選手の振り袖の帯に装着されていたピンマイクの風防が落ちていたことに、雅子さまが素早く気づかれたのだ。

陛下が「映像で拝見していると、左側の方に滑って、それでジャンプされて、あれは何かあるんですか?」と質問されると、村瀬選手は「助走をつけるというのがものすごく大事になってきているので、左側から行くっていうのはすごく大事になっています」と説明した。

雅子さまも村瀬選手の話にじっくりと耳を傾け、二度ほど深く頷かれていた。だが、直後に芝生の上を気に留めると、サッとしゃがんで白いものを拾い上げられた。フワフワとした白いものはピンマイクの風防だったようで、雅子さまはご自身の手で村瀬選手のピンマイクに付けられたのだった。

村瀬選手が「すみません。たぶんマイク……風で……すみません」と申し訳なさそうに詫びると、雅子さまは微笑みながら「風でね、いいえ」と優しくお声をかけられていた。

職員が駆け寄る隙もないほど、雅子さまのご対応は見事だったという。ある皇室担当記者は言う。

「わずか10秒ほどのことでしたが、雅子さまの細やかなお心遣いが光る場面でした。はじめ、村瀬選手は雅子さまから風防を受け取ろうとしていましたが、雅子さまが咄嗟の判断で自ら付けられたようです。雅子さまは落ち着いたご様子で、とても自然体なお振舞いでした。

いっぽう村瀬選手は風防が芝生の上に落ちていたことに気付いていなかったといい、焦ってしまったそうです。そうしたなか、陛下の“アシスト”も素晴らしかったです。雅子さまが風防を付けられている間、微笑みながらそのご様子を見守られていました。状況が落ち着くと、陛下はすぐさま『ワックスもやはり大切なんですか?』と村瀬選手にお尋ねに。陛下が“軌道修正”されたことで、村瀬選手も気持ちを切り替えていたように見受けられました」

雅子さまが咄嗟に見せられたお気遣いに、多くの人が感激したようだ。一連の場面はXでも取り上げられ、次のような声が広がっている。

《お人柄が伝わりますよね》
《迅速かつエレガントな所作…。素晴らしい》
《皇后陛下、素敵過ぎる 皇后陛下にマイクを付けてもらうなんて…一生の思い出だろうな》
《皇后さまにこんなことをしていただいたら感激して泣いてしまう》(すべて原文ママ)

編集部おすすめ