東京と四国・山陰エリアを結ぶ人気寝台特急列車「サンライズ瀬戸・出雲」。日本で唯一定期運行しており、料金に応じた幅広い寝台プランだけでなくシャワー室やラウンジも完備されている。

特別な夜行列車の旅を楽しむべく、ゴールデンウィークに利用する予定を立てている人もいることだろう。

いっぽうXでは4月25日頃から、ある一般ユーザーが呈した“苦情”が注目を集めている。

このユーザーは「サンライズ出雲」に乗車した直後、車内に設置されている販売機でシャワーカードを購入しようとしたという。しかし“転売ヤー”と思しき人物がシャワーカードを買い占めてしまい、発車前に完売するという事態に直面したことをつづっていた。

この投稿は27日18時時点で1,650万件を超えるインプレッションを集めており、買い占め行為や転売行為を批判する声が次のように上がっている。

《そんなものまで転売するのか 乗車券に紐付けとか、当日限りにしたら転売減るのでは》
《これやられちゃうと、車掌から買う平成スタイルに戻る可能性あるのでホントやめてほしい》
《こういう事されるとJR側も何か対策する必要があり、そのコストは運賃に乗せられる。本当に迷惑だよね》(すべて原文ママ)

なお、「サンライズ瀬戸・出雲」では、車内に有料のシャワー室が設置されている。シャワーが利用できるのは1回につき6分で、利用の際に必要となるシャワーカードは車内の販売機から1枚330円で購入可能だという。

シャワーカードが購入できなかったというXのユーザーが遭遇した人物は、実際に“転売ヤー”であったかどうかは不明だ。しかしフリマサイト「メルカリ」や「Yahoo!オークション 」では、未使用のシャワーカードが複数枚出品されていることも事実。

実際に「メルカリ」のサイトを確認すると、未使用カード1枚につき定価の約5倍にあたる1,500円で取引されている高額出品が確認できた。この他にも2枚1組で2,500円近い価格がつけられたカードや、サンライズのアメニティセットと組み合わせて3,000円で取引されているカードなどさまざま。

なかには、使用済みのカードまで出品されていた。

もし、サンライズで同様の事態に直面したとき、どうすればいいのか? そこで本誌は27日、サンライズを運行するJR西日本を取材。買い占め行為や転売行為に対する見解や対策を講じる予定、購入できなかった乗客への対応などを聞いた。

28日にコーポレートコミュニケーション部の担当者から文書で回答があり、まずシャワーカードの販売機は「3号車又は10号車」に設置されているとのこと。具体的なシャワー室の場所は、「サンライズ瀬戸」が「3、4号車」、「サンライズ出雲」は「10、11号車」に設置されているという。

また1枚330円のシャワーカードは、「一編成当たり20枚程度販売しております」とのこと。販売枚数が限られている理由については、「サンライズ号には限られたシャワー設備しかなく、シャワータンクの湯量にも限界があるためです」との説明があった。

Xで問題視されたシャワーカードの買い占め行為や転売行為に対する見解や対応については、次の回答が。

「車内のシャワーカード販売機横に注意喚起の表記をしております。サンライズ号をご利用いただく際は、当日車両内の自動販売機で必要な分のみご購入いただき、ご乗車いただいた方全員が快適にご利用できるよう、ご協力をお願いいたします」

もし、乗客がシャワーカードを買えなかった場合の対応についても尋ねたところ、「指定の枚数を超えた場合は、シャワーカードをご購入いただけません。なおA寝台をご利用いただくお客様はシャワーをご使用いただけます」とのことだった。

乗車当日にシャワー室を利用したい人に行き渡るように、“必要な分だけ購入する”という乗客一人ひとりの心掛けが大切だろう。

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