新潟県の北越高校の男子ソフトテニス部の部員を乗せたマイクロバスが、福島県の磐越道でガードレールに衝突し、高校3年生の生徒一人が亡くなった事故。運転していた若山哲夫容疑者(68)が過失運転致死傷の疑いで逮捕されているが、学校側と新潟県のバス運行会社「蒲原鉄道」の主張が平行線をたどっている。

「蒲原鉄道はこれまでの会見で、事故が起きた送迎について、学校側から“貸し切りバスではなく低コストのレンタカーをお願いしたい”“運転できる人がいないのでドライバーも紹介してほしい”との要望を受けたと説明。そして、同社の営業担当の男性がレンタカー店で自分の免許証でマイクロバスを借り、知人経由で若山容疑者に運転を依頼したといいます。ただ、7日の会見で学校は蒲原鉄道の主張を真っ向から否定。人数や行先、発着時間を伝えた上で、同社に対して“貸し切りバスを依頼した”と訴えています」(社会部記者)

そして、北越高校は10日に行った2度目の会見でも、レンタカーやドライバーの手配を依頼されたという蒲原鉄道の主張を否定。さらに、同校の校長は、事故現場から部員の荷物を回収したところ、あるカバンの中に、部員の人数や行先を記した蒲原鉄道のメモ、そして、蒲原鉄道から運転手に手渡されたと思われる「手当の封筒」が見つかり、そのカバンごと警察に引き渡したことを報告した。

この封筒について記者から質問を受けた校長は、封筒の中に現金3万3000円が入っていたと説明。封筒の表には「若山様」の宛名や但し書きとして「手当」「高速はカードにて」「ガソリン」などの記載があったという。

また、会見にはソフトテニス部の顧問も出席し、荷物回収の経緯を説明。まず、事故のあった日に、部員たちの荷物の所在について警察に問い合わせたところ、福島県・会津若松のインターに運び込まれているとの報告を受けたという。ただ、バス車内に残された小物類や、外に投げ出されていた荷物など一部が揃っておらず、それについては、高速警察(郡山分駐隊)が、郡山のインター脇にある事業所に運搬。

事故の翌日、顧問の男性は副校長と共に郡山分駐隊から荷物を受け取り、すべての荷物を学校に持ち帰ったうえで、部員や保護者に対して引き取りに来るように要請した。ただ、持ち主不明のカバンがまぎれており、その中を確認したところ、先述した封筒が確認できたという。

なお、顧問の男性は「運転手さんのバッグと思われる荷物を、会津か郡山のどちらで回収したかは覚えていません」と話していた。

いずれにせよ、部員たちを乗せていたマイクロバスはいわゆる「白ナンバー」であり、この手当てとして若山容疑者に手渡されていたなら、白ナンバーで人を送迎することを禁じる道路運送法に違反する可能性がある。いっぽう、Xでは、重要な証拠になりうる封筒が学校の手に渡っていたことをめぐって、以下のような反応が起こっていた。

《警察も警察で運転手逮捕した上で白バス行為の疑いがあるんだから所持品は全部中身改めて生徒のものでない可能性があるものは保全しておくべきだったのでは……》
《警察が事故現場から回収したものを、高校が一旦まとめて引き取って、残ったカバンは誰のだ?と開けたら封筒あったとのことだけど、警察は、高校関係者のバッグの可能性もあると思ったのかな?》
《そういえば、昨日の報道ステーションで、運転手の謝礼と見られる封筒が入ったバッグは警察から返却されたから中を見たと言ってたが、警察は中身を見なかったのだろうか?》

また、5月10日放送の情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ系)で、同局の解説委員の高岡達之氏(62)は、「(警察が荷物を)持って帰っていいと言ったなら、それはそれで問題」と捜査過程上の問題点を指摘していた。

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