2026年2月22日、時任勇気が友人俳優・矢野聖人との焼肉写真をInstagram上にアップし、話題になった。矢野もまた同日、自分のアカウントで時任とのツーショットを含む写真を投稿した。


 一連の投稿を見るこちらも、元気をおすそわけしてもらったような写真だった。かつて、働く者たちに元気と活力を注入した有名曲があったが、その曲名「勇気のしるし」が時任勇気の名前の由来になった。

 同曲を歌ったのは、時任勇気の父・時任三郎だ。時代を超えて父から息子へ「勇気のしるし」が息づいている。“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。

父の有名曲が息子の名前に

 自分の大ヒットナンバーの曲名を、自分の息子の名前にする。そんな、ロマンスたっぷりの名付け方がある……。例えば、1986年リリース、言わずとしれた徳永英明のデビュー曲にして、超名バラード「Rainy Blue」。

「レイニーブルー」とカタカナ表記にした方がわかりやすい。徳永の次男で、2025年にメジャーデビューしたレイニの名前は、この有名曲に由来しているらしい。とはいえ、公式の事実ではない。公言している例なら、他にもある。

 1989年、牛若丸三郎太名義でリリースした「勇気のしるし」。
歌うのは俳優の時任三郎だ。同曲は、バブル経済に沸く日本のサラリーマンを鼓舞する、三共のドリンク剤「リゲイン」のCMソングであり、「24時間、戦えますか。」という時代を象徴するキャッチフレーズが歌詞に含まれている。

平成元年リリース、平成後期デビュー

 1991年、時任三郎の長男である時任勇気が生まれた。「勇気」という名前はもちろん、曲名から付けられている。誕生した息子を鼓舞し、元気(勇気)の印を授ける意味合いが込められているのだろうか?

 時任勇気もまた、父と同じ俳優の道を選んだ。自分の名前の由来になった曲が平成元年リリース、自分の俳優デビューは平成後期の2017年。父の有名曲のリリース年から息子の俳優デビュー年までで、平成史を網羅できてしまう。

 生まれはニュージーランドだった。2003年に帰国。高校時代にカナダへの留学経験もある。現在34歳。俳優としてここ数年、話題作への出演を重ねているが、興味深いのは、フレキシブルな役作りだ。

友人俳優との焼肉投稿が話題

 時任勇気のInstagram上に、少しだけいかついビジュアルのワンショットが並んでいる。


 2025年放送ドラマ『地獄は善意で出来ている』(関西テレビ)で、メインキャラクターの兄役を演じた場面写真だ。柄シャツにネックレス。左眉毛を上げ、威嚇するような険しい表情。いかついけれど、ほどよくソフトでもある。

 彼が作り上げるキャラクターは、パッと見て役柄(情報)が伝わるよう、ほどよいビジュアルに仕上がる。

 同年放送ドラマ『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』(フジテレビ系、以下、『スティンガース』)では第2話にゲスト出演し、カップル配信者を誘拐していたぶる犯人役を演じた。清掃業者を装う服装と悪役感を醸す口ひげのバランスがよかった。

 本人は過去のインタビュー(ORICON NEWS、2020年掲載)で役作りについて「形から入るタイプ」と語っていた。それでいてInstagramに投稿されている他の投稿を見ると、どんな役でもすんなり入ってきそうな、朗らかな人間性をのぞかせる。

『薄桜鬼』(WOWOW、2022年)で共演経験があり、『スティンガース』でもエキセントリックな要人役で出演した友人俳優・矢野聖人との焼肉投稿(2026年2月22日投稿)は、まさにそんな一枚。「勇気のしるし」が晴々と息づく笑顔が素敵だ。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。
アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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