国民的アイドルグループ「嵐」の活動終了の瞬間が、刻々と迫っています。

 5月いっぱいで活動終了となる嵐ですが、1月28日放送の『ニノなのに』(TBS系)で、二宮和也さんが「僕らの共通見解として、我々嵐は『花より男子』で売れたと思ってる」「あそこで明確に待遇が変わってる」との発言が注目を集めました。


「明確に待遇が変わった」嵐・二宮和也が語る大ブレイクの理由。...の画像はこちら >>
 国民的アイドルグループにまで駆け上がった嵐がブレイクしたきっかけは、メンバー全員で主演した映画『ピカ☆ンチ LIFE IS HARD だけど HAPPY』(2002年)や、彼らの冠バラエティ番組などではなく、松本潤さんが単独出演した恋愛ドラマだったというのです。

「嵐」には人気が停滞していた時期がある

 嵐は1999年11月のデビュー曲「A・RA・SHI」がミリオンセラーに迫る大ヒットとなりましたが、スタートダッシュの勢いを維持できず、人気が停滞していきます。

「明確に待遇が変わった」嵐・二宮和也が語る大ブレイクの理由。SMAP、Snow Manも経験した“国民的アイドル”に上り詰める条件とは
画像:TVerより
 そんな状況を打ち破ったのが2005年の『花より男子』。井上真央さん演じる「牧野つくし」と松本潤さん演じる「道明寺 司」のラブストーリーが、嵐全体の岐路となったのです。

『花より男子』は2007年に続編ドラマ『花より男子2(リターンズ)』が放送され、2008年には劇場版『花より男子F(ファイナル)』が公開され、ブームを巻き起こしていました。3作品とも嵐が主題歌を担当しており、「WISH」「Love so sweet」「One Love」はいずれも嵐の名曲に挙げられるでしょう。

 その後、2009年に『VS嵐』(フジテレビ系)がゴールデンタイムに昇格し、2010年に『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)がプライムタイムでスタート。嵐は国民的アイドルグループとなっていきました。

「SMAP」が売れたきっかけはあのドラマ?

 さて、“国民的アイドルグループ”としての嵐の先輩と言えば「SMAP」でしょう。

 実は、嵐のブレイクの仕方はSMAPのブレイクの仕方に似ているのです。

 SMAPは1991年にCDデビューしていますが、1994年の12枚目のシングルまでCD週間セールスランキングで初登場1位を獲得できておらず、旧ジャニーズ事務所内で落ちこぼれグループ的な扱いを受けていたというのは有名な話。

「明確に待遇が変わった」嵐・二宮和也が語る大ブレイクの理由。SMAP、Snow Manも経験した“国民的アイドル”に上り詰める条件とは
画像:Amazon「あすなろ白書 Blu-ray BOX」(ポニーキャニオン)
 そんなSMAPが1994年に初のCDセールス1位を獲得する以前、1993年にグループのターニングポイントとなるドラマがありました。恋愛ドラマ『あすなろ白書』(フジテレビ系)です。

 同ドラマで木村拓哉さんは3番手キャスト、主人公カップルの当て馬役として出演しましたが、石田ひかりさん演じるヒロインを後ろから抱きしめるシーンが大きな話題となり、「あすなろ抱き」としてブームに。


“木村拓哉のいるグループ”として浸透

「明確に待遇が変わった」嵐・二宮和也が語る大ブレイクの理由。SMAP、Snow Manも経験した“国民的アイドル”に上り詰める条件とは
画像:株式会社エフエム東京 プレスリリースより
 これを機に木村さんが俳優としてブレイクしていき、同時にSMAPの名も“木村拓哉のいるグループ”として広い世代に浸透していったのです。

 余談ですが、木村さんのドラマがきっかけでSMAPがもう一段階、売れっ子になったのが1996年。同年に冠バラエティ番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)がスタートしてすでに大人気でしたが、『SMAP×SMAP』と同日に木村さんと山口智子さん出演の恋愛ドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)がスタートし、社会現象化。

『ロングバケーション』と『SMAP×SMAP』のダブル人気で、SMAPはさらなるブレイクを果たし、国民的アイドルグループへとジャンプアップしていったのです。

「Snow Man」は目黒蓮の『silent』?

 嵐の“国民的アイドルグループ”の先輩がSMAPなら、後輩グループでもっともそのポジションに近いのは「Snow Man」ではないでしょうか。

「明確に待遇が変わった」嵐・二宮和也が語る大ブレイクの理由。SMAP、Snow Manも経験した“国民的アイドル”に上り詰める条件とは
Snow Man 画像:西日本鉄道株式会社 プレスリリースより
 そしてSnow ManもSMAP、嵐と同じく、メンバー1人が出演した恋愛ドラマによって、人気が加速していったのです。

 Snow Manの場合、2020年のファーストシングル(SixTONESとの共作)とセカンドシングルがいずれもミリオンセラーを達成しており、デビュー直後から売れっ子でしたが、それでもまだジャニーズアイドルファン以外には、そこまで浸透していませんでした。

 Snow Manというグループの存在は知っていても、メンバーの個人名までお茶の間に浸透しているといったレベルではなかったということです。

次世代の国民的アイドルグループは…

「明確に待遇が変わった」嵐・二宮和也が語る大ブレイクの理由。SMAP、Snow Manも経験した“国民的アイドル”に上り詰める条件とは
画像:株式会社フジテレビジョン プレスリリースより
 そんなSnow Man全体がさらに売れていくひとつのきっかけとなったのが、2022年に目黒蓮さんが出演した、川口春奈さん主演の恋愛ドラマ『silent』(フジテレビ系)でした。

 目黒さんは主人公の元彼で、中途失聴者のため手話で会話をするという役どころ。元恋人同士の2人の純愛は見逃し配信で人気に火が付きます。『silent』はTVerで歴代最高となる計7300万回再生という記録を樹立し、目黒さんは役者としてブレイク。

 ドラマファンに、『花より男子』で“松本潤のいる嵐”として浸透し、『あすなろ白書』や『ロングバケーション』で“木村拓哉のいるSMAP”として浸透したように、“目黒蓮のいるSnow Man”として、より広い層に知られていったのです。

――旧ジャニーズ事務所時代から受け継がれてきた、男性アイドルグループの“国民的”という称号。
SMAPから嵐にバトンが渡され、嵐からバトンを受け取るのはSnow Manとなるのでしょうか?

 SixTONESやtimeleszやなにわ男子といった他の人気グループでも、メンバーの出演ドラマが大ヒットして社会現象化すれば、一気に国民的アイドルグループに近付くかもしれません。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi
編集部おすすめ