(東京中央社)小池百合子東京都知事は10日、東京・西新宿の新宿住友ビル三角広場で開かれている台湾の優れた製品や技術をPRするイベント「台湾エキスポ」の会場を視察し、台湾企業が開発した温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルに寄与する技術を評価した。

小池氏はE INK(元太科技工業)の電子ペーパーバス停標識に理解を深めた他、台湾蘭花協会が設置したランの展示エリアではイベントを主催した台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)の黄志芳(こうしほう)董事長(会長)から、日本の国旗をイメージした色を付けたランをプレゼントされた。


また国立故宮博物院のブースではVR(仮想現実)技術を使い、宋代の画家、郭熙が描いた山水画の世界に入り込めるアトラクションを体験した。

イベントは「スマートで持続可能な生活」をテーマに、最新技術を暮らしや医療などの分野で応用する135の企業や団体などが出展。11日まで開催される。

10日にはメタバース(インターネット上の仮想空間)に関するフォーラムも行われ、TAITRAの王熙蒙(おうきもう)秘書長は、台湾はメタバースのバリューチェーン(国際分業)でエコシステム(生態系)が整えられており、日本は多様なデジタルコンテンツとサービスを得意とするとし、台日が協力できれば、世界をけん引できるだろうとあいさつした。

(楊明珠/編集:齊藤啓介)