(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は、中華民国(台湾)と外交関係を持つアフリカ南部のエスワティニ(旧スワジランド)で外賓を招き行われた夕食会にビデオメッセージを寄せた。総統府が26日、明らかにした。
頼総統は、台湾とエスワティニによる共栄の成果は、国家間の真摯(しんし)な友情と相互利益に基づく協力関係がより良い未来を切り開くことを世界に示していると述べ、両国の良好な関係を強調した。

頼総統は、国王ムスワティ3世の即位40周年と58歳の誕生日を記念する式典に出席する予定だったが、一部の国が中国の圧力を受けて専用機の飛行許可を取り消したため、訪問を見合わせていた。25日未明には特使として派遣された林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)が現地に到着している。

頼総統は、中東情勢の緊迫化によりエネルギー安全保障の重要性が高まっていると指摘。台湾が建設を支援している「戦略的石油貯蔵タンク」が2028年にも完成する見通しなのに触れ、エネルギーショックに対応できるだけでなく、ムスワティ3世の先見性と国家を守る勇気を示すものだと語った。

また、台湾が開発を支援する産業イノベーションパークについても、より多くの外国資本や産業が現地にもたらされ、雇用創出につながると述べた。

その上で、エスワティニと共に国際社会でより大きな力を発揮し、世界に貢献していきたいと意欲。ムスワティ3世と同国政府が、台湾の国際社会への参加を支持していることに感謝を示した。

さらに中華民国台湾は主権国家だと強調。いかなる国も台湾による世界への貢献を拒む権利はなく、拒むべきではないと主張し、エスワティニと共にさまざまな挑戦を克服し、協力して前進していくと語った。

(葉素萍/編集:齊藤啓介)
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