(台中中央社)日本統治時代に建設され、台湾中部の林業の発展を見届けてきた中部・台中市豊原区の歴史建築、豊原林務局宿舎群の一部で5月から修繕工事が行われる見込みとなった。2028年の完成を予定しており、近隣の八仙山国家森林遊楽区と連携したエコツーリズムの軸として、豊原を代表する林業文化の新たな拠点にする計画だ。


農業部(農業省)林業・自然保育署台中分署は29日、報道資料で、今回の事業は建物の修繕にとどまらず、林業の歴史を現代の生活に取り入れることに重点を置くと説明。地元の代表らと今後の運営計画について意見交換や調整を重ね、宿舎群の再利用が地域の期待に添うものにしたいとした。

同分署によれば、宿舎群は1927(昭和2)年に八仙山林場の営林所台中出張所が豊原に移転した後、順次建設された。台中市政府は2015年、歴史建築に登録することを公告している。いずれの建物も台湾産ヒノキを用いて造られ、豊原の林業発展を物語る重要な文化資産であるとともに、高い歴史的価値と意義を持つとされる。

総工費は7968万台湾元(約4億円)。工事は本来の外観や歴史的記憶を残しつつ、林業文化の継承を図る。またすでに修繕を終え、昨年から一般公開されている北区の「営林所台中出張所宿泊所」と合わせて、林業の栄華を再現し、来訪者に充実した文化体験を提供する方針だ。

(趙麗妍/編集:齊藤啓介)
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