◆JERAセ・リーグ 巨人2―3広島(30日・東京ドーム)
巨人が、広島に逆転負けを喫した。2点リードの8回、坂倉に逆転3ランを許した。
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大役を任されたルシアーノだったが、1球の失投に泣いた。2点リードの8回、コンディション不良の大勢に代わり、2戦連続の必勝パターンに入った。守護神・マルティネスにつなぐ大事な役割も、この日ばかりは勝手が違った。2四球で2死一、二塁とピンチを招き、広島の4番・坂倉に3ボールからの真ん中直球を狙い打ちされた。歓声と悲鳴が交錯する中、ライトスタンドに吸い込まれる。がっくりとうなだれるルシアーノに9登板目で初失点がついた。
この試合は、何としても勝ちたかった。先発・ウィットリーが気迫のこもった投球で試合を作っていた。
中12日開けてのマウンド。出番を待ちわびたかのような気合が広島打線にぶつかった。
初回を2奪三振で上々スタート。2、3回も2三振ずつ奪う圧巻ショーで、直球の威力がまず、すさまじかった。カットボールでカウントを稼ぎ、スプリットとナックルカーブも有効で、敵は的を絞れない。女房役・岸田との息もぴったりでリズムも良かった。4回に1死から菊池に四球を与えるまでパーフェクトピッチング。走者を背負ってもテンポは変わらず、小園を二ゴロ併殺打に打ち取った。5回も四球を与えたが、勝田を見逃し三振、平川を空振り三振に抑え、クルっと一回転するように両拳を握りしめ、再び吠えた。5回が終わって63球、ノーヒットピッチング。
打線の援護は2回。先頭・キャベッジの右前安打から岸田が犠打を決め、坂本が左前安打でつないだ。これでプロ通算2453安打とし、土井正博(西武)を超えてプロ野球歴代単独10位と。さらに、打撃の神様・川上哲治に並ぶ球団歴代1位の通算1663単打を記録した。この偉業に乗って、自主トレからかわいがる後輩、増田陸がセンターへきっちりと犠牲フライを放つ。キャベッジが悠々セーフの本塁へヘッドスライディングを見せ、球場を沸かせた。この1点を守り切ろうと、ウィットリーの気迫の投球が続いた。
右腕に変化が訪れる。6回、先頭を四球で歩かせると、岸田が二盗を阻止。ここでもガッツポーズを見せたウィットリーだったが、続く代打・石原もフォアボールで出してしまう。ここでベンチから内海投手コーチが慌ててマウンドへ。
2死一、二塁、小園への4球目にナックルカーブで空振りを奪った直後に顔をゆがめた。そのまま体勢を崩し、左太もも内側付近を押さえる。トレーナーとともにベンチ裏へ歩き、患部をチェックすると、すぐにマウンドに戻った。投球練習で投げられるかを確認。本人からOKサインが出た。続投が決まると、再開後の初球、再びナックルカーブを投じて二ゴロに打ち取った。
ベンチの後部座席に座ると阿部監督が寄ってきた。ウィットリーと通訳を通して会話をし、グータッチを交わした。無安打のままながら、92球という球数も考慮して、交代を告げた。
救われた増田陸は、8回にやり返した。森浦から左翼席最前列へ2号ソロを放ち、貴重な追加点をたたき出した。巨人は前日(29日)からの勝ちパターンに突入。大勢のコンディション不良にともない、開幕から8試合連続無失点だったルシアーノが8回を託されたが、坂倉に逆転3ランを浴びた。ウィットリーの2勝目は消え、今季最多貯金5を目前に、痛い1敗を喫した。










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