◆春季高校野球兵庫県大会▽準々決勝 報徳学園3―2社(29日・ウインク姫路球場)

 報徳学園が社との準々決勝に勝利し、4強入りした。188センチの長身右腕・江藤達成(3年)が右肩にライナーが直撃するアクシデントも続投志願。

152球を投げ、3安打2失点(自責0)の完投勝利を挙げた。

 8回先頭打者の打球が右肩を直撃。大きく弾んで三ゴロとなった。苦しげな表情を浮かべたものの、江藤はマウンドに立ち続けた。「前の試合(3回戦で)沢田(悠佑=3年)が国際(神戸国際大付)戦で完投したので、次は自分が絶対最後まで投げるつもりでいました」。9回もマウンドに上がり最後も球速は落ちず。大角健二監督(45)は「代えようかと思ったけれど、本人が『行ける』と言ったので…」と男気に賭けた。

 最速148キロ右腕の登板に、ネット裏には巨人、西武、楽天、オリックスの4球団のスカウトが熱視線。巨人のスピードガンでは146キロをマーク。巨人・岸敬祐スカウトは「コントロールがいい。(投球の)角度もあるし、足も速いし身体能力が高い。夏まで追いかけたい選手です」と評価した。

 1年秋にデビュー。2学年上の阪神・今朝丸裕喜にちなみ「今朝丸2世」と期待されていたが、制球に苦しんだという。昨秋の県大会・準々決勝で東洋大姫路に敗れ、自身を見直した。指揮官から「お前、何回やらかすんや」。期待も込めた叱咤激励に奮起。「今までは練習をサボっていたこともあったけれど、やらなきゃと思った」。冬場は1週間500球の投げ込みを1か月続け、体重も10キロ増。制球力もアップした。

 「最終的な目標はプロで活躍することですが、今の取り組み方だとまだまだだと思う」と冷静に自己分析。まずは春の兵庫を制する。「1番はまだ付けたことがないので、優勝して近畿大会で1番を付けたい」。本気になった江藤がてっぺんを目指す。

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